下水疫学調査とは
- ウィズコロナ時代の感染対策を支える新たなツール -

臨床検査は感染者を特定できる一方で、検査を受診しなかったり、検査キャパシティ不足によって、必ずしも地域全体の感染状況を反映するわけではありません。
下水疫学調査は感染症を引き起こす微生物が糞便中からも検出される特徴を活かし、下水中に含まれる微生物の遺伝子を測定することで、無症候で検査を受けていない感染症も含めて、地域にどのくらい感染症が蔓延しているかをバイアスなく把握することができます。
この技術はすでに社会インフラとしての実装が進んでいる国もあり、例えばアメリカでは、新規感染者数やワクチン接種率等と並べて下水疫学データが指標のひとつとして公開されています。

下水疫学調査の特徴とメリット

下水疫学調査は、集団の感染状況を把握するコストエフェクティブな調査としての活用が期待されています。*

下水疫学調査の特徴とメリット

*示している特徴やメリットは、新型コロナウイルスに関する内容です。

下水疫学調査の流れ

下水処理場や施設排水のサンプルひとつから、感染症に対する様々な情報を得ることができます。

下水疫学調査の流れ

下水モニタリングサービス

AdvanSentinelでは、採取した下水サンプルより微生物の遺伝子を解析することで、感染症の流行状況や変異株の推移をモニタリングできる、下水モニタリングサービスを提供しています。
このモニタリングサービスでは、新型コロナウイルスRNA濃度の定量解析に加えて、Optionサービスとして新型コロナウイルスの変異解析も行っています。

下水疫学調査の流れ

これらのサービスは、採水計画の立案から分析結果の報告までシームレスにサービスをご提供します。
様々なデータを取得することで、自治体や施設における新型コロナウイルス感染症の流行状況のモニタリングと対策の検討にご活用ください。

詳しくは、公式HPをご参考ください。

解析データの実績 (定量解析)*

下水モニタリングサービスによって、このような情報を得ることができます。

解析データの実績 (定量解析)

図. A県における下水中新型コロナウイルスRNA濃度の定量解析の事例

下水モニタリングによって、地域の感染症の感染流行状況を色分けして確認することが可能となります。

*週3回、4ヶ月間の調査を行った場合
**定量下限値未満については、定量下限値/2を固定値として採用

AdvanSentinelとは

AdvanSentinelは、塩野義製薬と島津製作所の共同出資によって設立しました。

AdvanSentinelとは

両社の強みを活かして下水疫学調査を新たな感染症対策のインフラとして、普及させるとともに、安心して暮らせる社会作りに貢献していきます

Top of This Page