MS50周年記念特設サイト - ユーザーインタビュー
2020年11月号

島津MS製品のユーザー様の声を集めました。世界中の皆様からのメッセージをインタビュー形式でご紹介いたします。

Guo Yinlong, Ph.D.(郭寅龍)

Guo Yinlong, Ph.D.(郭寅龍)
中国科学院上海有機化学研究所分析試験センター

主な研究分野
新型有機質量分析計のアンビエントイオン源の研究開発及び関連分析技術の研究;
質量分析法による遷移金属触媒およびその触媒反応に関する研究;
反応中間体の活性過程の捕捉・検出技術および有機反応メカニズムの質量分析学研究;
高効率安定同位体標識の誘導体化試薬と反応に関する研究開発と応用。

1. 島津製作所をお知りになったきっかけを教えてください。

2011年に私たちは島津と共同で質量分析モデル実験室を設立し,島津のトリプル四重極質量分析計LCMS-8040,2次元ガスクロマトグラフ質量分析計MDGC/GCMS-QP 2010 Plus,マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計AXIMA Performanceを導入し,共同研究を始めました。

2. ご自身の研究分野をご紹介ください。また,どういった用途で島津製作所の分析装置をご使用いただいていますか?

私たちの研究は有機反応中間体の捕捉・検出技術を中心として,一連の新型大気圧化学イオン化技術を開発し,また,食品安全,公共安全と薬物研究の領域においても,体系的な分析方法と質量分析検出方法を開発してきました。島津の装置は私たちの研究において重要な役割を果たしており,全面的な技術サポートを提供してくれました。現在,島津と新しいイオンモビリティ技術を用いた有機化合物の高速同定に関する共同研究を行っています。

3. 島津製作所の装置を採用いただいている理由をお聞かせください。

私が所属している分析試験センターでは,日常的に様々なサンプル分析を行っています。それらのサンプルは種類が多く,出所も複雑です。私は最初に使用した島津のGCMSが他社製品と比べ,より広い質量ダイナミックレンジと汎用性を持っています。その後に使用した島津のLC−MS/MSは,スキャンスピードが速く,多成分一斉分析に優れている装置です。島津の質量分析計のこれらの特長のおかげで,私たちは様々なサンプルの依頼分析に対応できるようになりました。また,島津のアフターサービスも充実しており,私たちの研究に強力なサポートをしてくれています。

4. ご自身の研究分野における,質量分析技術の動向やトレンドについて教えてください。

私は質量分析技術に基づく有機反応中間体の捕捉・検出技術,高効率安定同位体標識の誘導体化試薬および新型アンビエントイオン源などの研究開発をしております。そして,長年食品安全問題と公共安全問題に注目し,これらの分野における研究需要の急増に対応できる体系的な分析方法と質量分析測定方法を開発してきました。近年は遷移金属触媒およびその触媒反応に関する研究をしております。現在,LCとICPMS,LC-MS/MSを同時に利用する技術の開発やLCMSと有機金属質量分析システムの構築など,金属有機化学に関する研究を展開しています。

5. 島津製作所や質量分析技術の発展に関して,どのようなことを期待いただいているでしょうか。

質量分析技術は昨今の分析化学分野において最も重要な技術の一つと言えます。島津は伝統のある質量分析装置メーカーとして,質量分析計の製品ラインアップを取り揃えています。今後は,イオンモビリティ技術などの分野において開発を強化し,ユーザーにさらなる強力な研究ツールを提供してほしいと考えています。

Guo Yinlong, Ph.D.(郭寅龍)

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