不純物分析から組成分析まで、ガス分析に最適なシステム

無機ガスや炭化水素成分などからなるガスの分析は,あらゆる産業で実施されているガスクロマトグラフ(GC)を代表する分析項目です。ガスの種類や濃度に応じて水素炎イオン化検出器(FID)や熱伝導度検出器(TCD)などを選択して分析することが一般的で,FIDは炭化水素を高感度に分析できるが無機ガスが検出できない,TCDは無機ガス含めて分析できるが感度があまり良くないという特徴をふまえて,目的に応じた分析システムを切り替えながら対応する必要がありました。
バリア放電イオン化検出器(BID)は島津独自の低周波誘電体バリア放電プラズマによるイオン化法を取り入れた汎用検出器で,He(ヘリウム)とNe(ネオン)以外のあらゆる成分を高感度に検出できます。GC-BIDシステムはカラムや試料導入量を変えることで,不純物分析から反応ガスなどの組成分析まで1台の装置で対応できます。
ここでは,GC-BIDを用いた複数の用途でのガス分析事例をご紹介します。

 

不純物ガスや大気中の微量成分の分析

GC-BIDは同一のシステムでガスサンプラ,ガスタイトシリンジ双方による試料注入に対応できるため,様々な試料形態,濃度のガス試料を分析することが可能です。また,汎用検出器であるため,対象ガス成分の種類に応じたカラムの変更なども容易にできます。
本アプリケーションニュースでは,絶縁ガスとして利用されており強力な温室効果ガスでもある六フッ化硫黄(SF6)を対象に,再利用を目的とした不純物分析,漏洩試験や残留試験を目的とした微量分析,絶縁ガスの劣化状況を判断する分解ガス分析を実施した事例を紹介します。

ガス組成の分析

BIDは微量成分の分析に適した検出器ですが,試料導入量やSplit比を調整することにより、高濃度ガスの組成分析に使用することが可能です。
熱伝導度の差により,TCDでは感度差が大きくなってしまう水素とその他の無機ガス・低級炭化水素の一斉分析や、試料ガスが少量しかサンプリングできない分析に有効です。
リチウムイオン電池(LIB)の劣化により電池内部で発生するガスと、人工光合成研究における反応生成物の分析事例を紹介します。

* BIDは面積百分率法による定量に不向きなため,本アプリケーションでは外部標準法を用いてガス組成を定量しています。

大気成分を含む無機ガス・低級炭化水素の高感度分析

酸素や窒素など大気中の成分を含む微量ガスを分析する際は,大気のコンタミを防ぐために,サンプリングや試料導入などに細心の注意を払う必要があります。
本アプリケーションニュースでは,試料導入の際の大気混入を防ぐ,パージ機構を備えたガスサンプラや,専用のスプリッターを用いて,低濃度の無機ガスと低級炭化水素を一斉分析した事例を紹介します。

* 専用のスプリッターを用いた場合、ガスサンプラによる試料導入に特化したシステムとなります。

Nexis™ Technologies BID

Nexisとは,「The Next Industry Standard 」から由来する,次世代GCの業界標準モデルを目指したブランド名です。私達は,ガスクロマトグラフの新しい業界標準を目指し,世界最高レベルの感度と安定性,心地よい操作感,次世代の操作環境を可能にするNexis Technologies をお客様に提供いたします。
独自の特許技術を使用した,BID(Dielectric-Barrier Discharge Ionization Detectorバリア放電イオン化検出器)の特徴を紹介します。

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トリプルキャピラリカラムGCNexis GC-2030

ガスクロマトグラフ

先進的なインターフェイスを採用し,分かりやすくクリアなタッチ操作が可能です。工具レスで開閉できる新型注入口,ワンタッチ接続が可能なカラムなどの最新技術で日々のメンテナンス作業が容易に行えます。
FIDなど,すべての検出器で世界最高レベルの感度を実現。次世代フローコントローラによる卓越した再現性が,データの信頼性を高めます。

 

 

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