島津 2013セミナー 「メタボロミクスを拓く」 メタボロミクス・リピドミクスとイメージング質量分析の統合をめざして 会期:7月23日(火)東京

生物の本質に迫る“生きた情報”を得るためには,従来のスナップショット的な解析にとどまらず,もう一段高いレベルの時系列的/空間的解析が必須です。島津製作所ではそのソリューションの一端を担うと期待される,イメージング質量分析法による各種化合物の位置/空間情報(Positional information)の解析を開始しました。また一方で従来進めているメタボロミクス解析情報,リピドミクス解析情報などをクロスオミックス的に統合するシステムを構築し,すべてを統合することで”生きた状態‘または病的状態”の真の姿を解明するためのシステム開発を続けています。

本セミナーでは,メタボロミクス,リピドミクス研究の第一人者の皆様に最新の研究成果をご紹介いただきます。
エーザイ株式会社 小田吉哉先生から創薬分野における,神戸大学医学研究科 吉田優 准教授からは疾患解析におけるメタボロミクス解析の活用例をご紹介いただきます。また東京大学大学院医学研究科 北芳博 准教授からは一斉定量リピドミクス,慶應義塾大学医学部 杉浦悠毅 特任講師からは空間メタボロミクスと題してそれぞれ新しい概念を盛り込んだ分析手法をご提案いただきます。さらに弊社からは新しい解析ソリューションのご提案,関連アプリケーションのご紹介ならびに最新の機器の展示も実施します。ご出席いただく皆様との有意義な意見交換の場となるものと期待しております。お忙しい折とは存じますが,皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

島津製作所 分析計測事業部

会   場 東京会場 :7月23日(火) 9:55~16:45  定員のため、申込受付を終了しました。
秋葉原コンベンションホール
(東京都千代田区外神田1-18-13 秋葉原ダイビル2F会場アクセス
大阪会場 :7月24日(水) 9:55~16:45  申込受付を終了いたしました。
大阪 千里ライフサイエンスセンタービル 5F サイエンスホール
(大阪府豊中市新千里東町1丁目4-2 会場アクセス
定   員 東京   150名 大阪   100名
参 加 費 無料
お申込み 上記のお申込みフォームを利用してお申込みください。受付後,折り返しFAXにて,受付票をお送りいたします。

セミナープログラム  9:30より受付開始

時間 セミナー内容

9:55~10:00

ご挨拶

10:00~10:10

「島津製作所が拓くメタボロミクスとは」

質量分析計の性能向上によって代謝物の一斉分析を行うメタボロミクス解析はライフサイエンス分野では既に欠くことのできない研究ツールの1つとなっています。
当社は質量分析計メーカとして,最先端の研究者の皆様のご要望に答えるために,LC-MS,GC-MSの高速化・高感度化に取り組んでまいりました。
しかし,生物の本質に迫る"生きた情報"を得るためには,従来のスナップショット的な解析にとどまらず,もう一段高いレベルの時系列的/空間的解析が必須であることがわかってまいりました。
島津製作所ではそのソリューションの一端を担うと期待される,イメージング質量分析法による各種化合物の位置/空間情報(Positional information)の解析を開始しました。
従来のメタボロミクス解析情報,リピドミクス解析情報などのクロスオミックス情報に時系列情報,空間情報を加え,"生きた状態'または病的状態"の真の姿を解明するためのシステム開発を続けています。

(当社 技術者)

Session 1. 創薬メタボロミクス

10:10~10:55

【招待講演】 「創薬・診断におけるバイオマーカ研究」

生体内物質の動態解析など疾患を反映する代謝産物等の探索およびその作用メカニズムの分析は創薬・診断・予防といった医療応用を期待されています。特に疾患関連因子の発見や薬剤が作用する代謝酵素や代謝経路の解析は,創薬活動において重要な位置を占めつつあります。代謝関連物質は構造類似体が多く分析特異性が充分確保できなかったり,検出感度が不十分だったり,構造の同定ができなかったり,生体外での不安定だったりするなど高度な分析技術が要求される場面が多いです。講演当日はバイオマーカーの役割について説明した後,創薬や診断としてのバイオマーカーの活用事例および代謝産物等の解析に必要な技術について紹介する予定です。

(エーザイ株式会社 小田吉哉 執行役員)

Session 2. 一斉定量リピドミクス

10:55~11:40

【招待講演】 「LC-MSによる脂質メディエーター網羅解析-疾患解析への展望と課題」

質量分析計の高速化・高感度化により,生体内に微量に存在する脂質メディエーターの網羅的定量解析が疾患メカニズム解析に応用できる可能性が見えてきました。本講演では,網羅的脂質メディエータープロファイリング解析と高感度微量定量の2つの側面から,我々の研究室における実例を紹介します。
また,生体試料分析における前処理や分析スループット,データ処理に関する課題と展望についても触れたいと思います。

(東京大学大学院医学研究科 リピドミクス社会連携講座 北 芳博 准教授)

11:40~12:10

「リピドミクス解析装置・アプリケーションのご紹介」

東京大学大学院医学研究科リピドミクス社会連携講座と共同開発を行っているLC-MS/MS法による脂質メディエーターの高感度・高速・一斉定量法と分析例などを紹介いたします。
脂質メディエーター(生理活性脂質)は,生体内で重要な生理機能を担うとともに,糖尿病やアレルギー疾患など生活習慣病にも関係します。本法では,アラキドン酸カスケードに由来する脂質メディエーターやその関連物質130 成分の一斉分析が行えます。
また弊社の独自技術Co-senseを活用したCo-sense for lipidも合わせて紹介いたします。脂質分析では薄層クロマトグラフィー(TLC)と逆相HPLCを組み合わせた方法がもっとも信頼性の高い方法ですが,TLCは用手法のため,スループットの低さに大きな課題がありました。Co-sense for lipidは順相HPLCと逆相HPLCをカラムスイッチング法で組み合わせたシステムで上記方法の自動化が可能です。リピドミクスへの今後の活用が期待されています。

(当社 技術者)

12:10~13:00

昼食 (お弁当をご準備させて頂きます)

Session 3. イメージング・メタボロミクス

13:00~13:45

【招待講演】 「グルコース代謝を可視化する-代謝”フラックス”のイメージング質量分析-」

本発表では,安定同位体C-13でラベルしたグルコースをマウスに投与し,これが脳の“どこで”,”どのような化合物”に代謝されたかを可視化し,さらに定量分析でバリデーションを行った結果を紹介します。
前者の組織内局在イメージングツールとしてはイメージング質量分析(Imaging mass spectrometry, IMS),後者の微量分子一斉定量系には液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を用いました。
この目的の為には,動物個体からの臓器摘出法の改善が必須で,マイクロウェーブ照射による臓器固定により,個体動物のある瞬間の代謝を完全に停止させることに成功しました。
このような死後変動の影響なく上記質量分析を行い,マウス脳において投与ラベル化グルコースが代謝された化合物を網羅的に決定し,かつその局在に差異を見出し,各脳部位においてグルコースが異なる代謝経路を経て,異なる流束で代謝されている様子の可視化に成功した例を紹介します。

(JSTさきがけ/慶應義塾大学医学部 医化学教室 杉浦 悠毅 特任講師)

13:45~14:15

「iMScope(イメージング質量顕微鏡)・アプリケーションのご紹介」

顕微鏡では,見ているものの形はわかりますが,どういった物質が含まれているかはわかりません。一方で質量分析計での分析では,含まれている物質はわかりますが,試料から物質を抽出したり,試料をすりつぶすことにより,その物質がどういった分布をしているかはわかりません。
顕微鏡での「観察」と質量分析計での「分析」を両立する技術が「イメージング質量分析」です。イメージング質量分析では,試料の組織上の位置情報を残したまま,生体分子や代謝物を直接質量分析計で測定できます。測定から得られた位置情報と質量スペクトル中の特定イオンの信号強度によって,各種生体分子の二次元分布図を画像化します。イメージング質量顕微鏡と分析例などを紹介いたします。

(当社 技術者)

14:15~14:45

コーヒーブレイク

Session 4. 疾患メタボロミクス

14:45~15:45

【招待講演】 「GC-MSによるがん早期診断マーカの探索と診断への取り組み」

生体内の代謝物を網羅的に解析するメタボローム解析は,医学研究をはじめとしたライフサイエンス分野では必須の研究手法の一つです。様々な病態において,病気に関連する細胞・組織内において代謝の変動が起こり,その疾患特有の代謝物のパターン(メタボロームプロファイル)が変化,血液・尿中にも反映されるので,特にバイオマーカーの候補の検索に有用とされています。これまで,メタボロミクスを実際の医療現場で役立つように,異なる分野の研究者と連携して幅広く研究を行ってきました。本セミナーでは,代謝物を網羅的に測定してその情報を統合し,プロファイリングによる評価,高解像度形質解析法を用いたメタボロミクスの疾患研究への応用について紹介します。

(神戸大学医学研究科 吉田 優 准教授)

15:45~16:15

「メタボローム(一次代謝系産物)解析装置・アプリケーションのご紹介」

メタボローム解析で使用されるLC-MS法とGC-MS法のそれぞれの特長と分析例を紹介します。
LC-MS/MS法については,大阪大学大学院工学研究科福崎教授と共同開発を行った一次代謝産物の高感度・高速・一斉定量法と分析例などを紹介します。本法では,生体内主要代謝経路に含まれる一次代謝物やアミノ酸・ヌクレオチドを含む55 成分の一斉分析が行えます。
一方,GC-MS法も装置の安定性が高く,得られる定量データの再現性が高いことから,メタボローム解析に広く使われています。スキャン(SIMモード)/MRMモードのいずれでも使用可能で,高感度・高選択性,高速性を備えたトリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計と分析例などを紹介します。

(当社 技術者)

16:15~16:45

「メタボロミクス受託分析のご紹介」

島津グループの受託分析会社「島津テクノリサーチ」より,質量分析を中心としたメタボロミクス解析ソリューションの試料前処理から測定までの一例をご紹介します。本セミナーでご紹介した種々の分析アプリケーションを受託分析としてご依頼いただけます。
島津テクノリサーチでは,TK/PK試験など医薬品の開発に関わる生体試料中濃度測定から,市販後医薬品の臨床検体測定,さらにはiPS細胞など再生医療にかかわる成分測定も多数受託しております。
経験豊富なスタッフが試料に応じた最適な前処理をご提案し,分析機器メーカ系受託分析会社ならではの測定機器のパフォーマンスを最大限に引き出した測定を行います。小規模の研究データから,信頼性基準試験による当局申請データの取得まで,信頼性の高いデータを迅速にご提供する受託分析サービスをご利用ください。

(島津テクノリサーチ)

内容が一部変更になる可能性もあります,ご了承下さい。

◆ 展示予定製品

■特集ページ:島津のメタボロミクスソリューション

ご連絡先  (キャンセル・お客様変更など)
東京会場: 島津製作所 分析計測事業部 グローバルマーケティング部 中村
(TEL:03-3219-5609 / FAX:03-3219-5557)
大阪会場: 島津製作所 分析計測事業部 グローバルマーケティング部 疋島(ひきしま)
(TEL:06-6373-6682 / FAX:06-6373-6526)

年別一覧

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