装置安全管理 事例集

2013/04/17更新

 

・余震対策(地震対策)で分析装置の固定をすぐ行いたい。 市販固定具は使えるか?

セーフティファスナー

A:セーフティファスナー

 
2~4箇所を固定

B:2~4箇所を固定

はい,多くの汎用分析装置の固定に,セーフティファスナーが使えます。

 サムロック(ThumbLock®) セーフティファスナー は,(株)ライオン事務器 から販売されています。
 粘着パッド(粘着テープ)がつけられたファスナーにベルトを通し,ファスナーのロックレバーでベルトを締めます(右図A)。

 セーフティファスナーを,2箇所 ~ 4箇所 固定します(右図B)。 取付位置はできるだけ頑丈な部分に固定します(下図C)。 決して 装置の電源スイッチやコネクタ・ホースの邪魔にならないようにご注意ください(下図D)。 また装置に貼られたシールを避けて固定してください。 通気口もできるだけ避けて固定してください。

 ファスナーの粘着パッドは,「清浄な平面」でないと粘着力が出ません。 従ってデコボコ面は避けます。 平面でも 事前に取付箇所の汚れをアルコールなどで拭き取ります。 またベルトは緩まないようにしましょう。

 サムロック(ThumbLock®) セーフティファスナー は,TRシリーズ(通常)と,FRシリーズ(難燃性)があります。
 FR-400 は重量目安90kg,FR-200 は45kg,FR-100は20kgです。
 適切に取り付ければ,振動による移動・転倒を低減します。 接着後5年経過を目安に粘着パッドの交換が推奨されます。 なお,災害による事故や損害について保証するものではありません。

AA-7000側面は,頑丈なシャーシ部に固定

C:頑丈な部分に固定(AA-7000 右 側面。 黒色シャーシ部分に固定)

固定

D:固定例(LCMS-2020 左 側面 前)

・装置がやや大きく支持脚で机置きしている。 どのような固定があるか?

装置支持脚固定具

装置支持脚固定具

装置支持脚を動かないように "抑え金具" をはめる方法があります。

 装置支持脚固定具 (アジャスタ固定具)は,Pro-7;プロセブン(株)のものがあります(取扱は (株)オルテックなど)。
装置支持脚を動かないように "抑え金具" をはめて,"抑え金具"の底板面 は耐震粘着マットで固定します(右図)。 粘着マット面積が大きいほど耐震性があがります。

 一方,このような支持脚を抑える金具を,机や床にボルト固定するとより確実に固定できます。 数百kgレベルの床置き装置では "抑え金具" をボルト固定することになります。 ただし工事になりますので,ラボ設備の責任者と工事業者で打合せが必要になります。

・HPLCを積み上げると上のユニットが落下しやすい。 転倒防止固定具はあるか?

転倒防止固定具として,HPLC耐震キットをご提供しています。 板金固定タイプ(装置を設置している机に,装置固定具をセットし,その固定具にバンドをひっかけて装置を固定するキット)と粘着マット固定タイプ(最下段のユニットの足を専用の足(部品名称:マウントベース)に付け替え,粘着マットを装着した上でシステム全体をベルトで固定するキット)があります。 また,移動相ボトルについては,ネットでリザーバトレイに固定します。

  板金固定タイプ 粘着マット固定タイプ
設置イメージ
部品番号 耐震キット
(2列構成システムの場合)
228-47136-91
(システム構成において1列増えるごとに,228-47136-92を1つ追加)
228-47144-93+228-47144-94
(システム構成において1列増えるごとに,228-47144-94を1つ追加)
ネット 228-54791-91 228-54791-91
据付費* 40,000円~ 80,000円~

  * 既設装置の場合は,キット設置のための据付費(簡単な性能確認含む)が別途かかります。
   新規据付装置については据付費がかかりません。

板金固定タイプは,下記仕様を満たす机/実験台でお使いいただけます。

    【標準仕様】

机厚み  :20-70mm
机奥行き  :600-900mm
注意事項  :机の前後に本キットを机に固定させるため50mm以上の突き出し部分が必要。

板金固定タイプ装着イメージ

・GCの固定具はあるか?

GC装置に固定金具を装着すると共に,実験台に穴をあけ下記写真のようにM5のボルトで机と固定できる固定具があります。 装置ごとに固定具形状は異なります。
 
対象機種 部品番号
Nexis GC-2030 後ろ 221-78975
GC-2025 左右 221-73967-41
GC-2010 / Plus 後ろ 221-58783-01
GC-2014 右
GC-2014 左
221-61192
221-61193

また,オートインジェクターAOC-20iをGC本体に固定するための部品もあります。
 (Nexis GC-2030,GC-2010,GC-2010Plus用 : 221-74090-41, GC-2014用 : 221-74090-42)

・突然の停電時,GCカラム保護のため,キャリアガスを少し流せないか?

 GCで分析中に停電が発生すると,通常はデジタル流量制御装置が停止し,キャリアガスの供給が止まります。 キャリアガスを供給しないで,高温のオーブン中に分析カラムを放置するとカラム液相が劣化します。
 停電対策キットは,Inlet-デジタル流量制御装置間のキャリアガス配管をバイパスします。 バイパスした配管は,バイパスユニットを介してデジタル流量制御装置-試料注入口間に合流します。 デジタル流量制御装置が停止しても,停電対策キットにより少量のキャリアガスをカラムに供給し続けることができ,カラムの劣化を防げます。 (GC-2025,GC-2010,GC-2010Plus用 : 221-74086-41, GC-2014用 : 221-74086-42)

・GCMS分析において節電したい。どのような対策が考えられるか?

 分析頻度により,以下のいづれかを選択ください。

 
(1) まとまった期間分析しない場合は,その間は装置を完全停止
(2) 2~4日おきに分析する場合は,装置温度を下げ,低流量でキャリアガスで流し続けて真空を維持

(2)は,(1)に比べ節電効果は劣りますが,完全に装置を停止してしまうと,次に分析する際に真空系の立ち上がりに時間を要し,感度が安定するまでに時間がかかりますので,ある程度分析頻度が高い場合はお勧めです。 設定対象パラメータは以下です。(GCMSワークステーションでの操作詳細はこちら。)

 ・キャリアガスの流量を減らす
 ・気化室,カラムオーブン,インターフェース,イオン源の設定温度を下げる

 

 GCMS-QP2020,GCMS-QP2010 Ultra,GCMS-QP2010 SEについては,”エコロジーモード”で簡単に節電を実施いただけます。ファンのOFF,イオンゲージ(IG)のOFFまで自動で行います。

 

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