発光分析装置(PDA)の停止・起動手順
【被災した地域のみなさまへ】
・ | 地震により実験室で漏電の危険があります。 貴事業所の設備(施設)管理ご担当者の指示に基づいて,点検をまず受けてください。 |
・ | 排気設備などラボの安全設備や,産業廃棄物処理のシステムが正常に稼働していることをご確認ください。 |
・ | 分析装置の外観を見て目視異常が無いかを点検してください。 もし通電後に異音異臭が生じていれば,直ちに使用を停止して,サービス員による点検を受けてください。 |
【これから停電する地域のみなさまへ】
PDA-5500/5500Ⅱ/7000シリーズは,短サイクルでの立ち上げ・停止を想定した装置ではありません。停電が発生する前に,装置を全停止状態にして頂く必要があります。
1. | 装置付属の取扱説明書に記載された手順に従って装置を停止します。 |
2. | PCソフトの装置チェック画面で光検出器をOFFにします。 |
3. | 真空ポンプの電源SWをOFFにします。 |
4. | アルゴンガスのバイパスバルブを閉じます。 |
5. | PCソフトを終了し,PC電源,プリンタ,ディスプレイの電源をOFFにします。 |
6. | 装置本体のSOURCE,AIRCON,CONSOLEの各スイッチをOFFにします。 |
7. | 装置本体のMAINスイッチをOFFにします。 |
8. | 発光スタンドの試料板の上に空打ち用の試料をおき,スタンド内に空気やゴミが入らないようにします。 |
9. | 停電が解除されるのを待ちます。 |
10. | 停電が解除されたら,電源設備の安全を確認します。 注:貴事業所の設備(施設)管理担当者の指示に従ってください。 |
11. | 安全が確認されたら,装置付属の取扱説明書に記載された手順に従って装置を起動します。 |
PDA-8000場合
PDA-8000は,短サイクルでの立ち上げ・停止を想定した装置ではありません。停電が発生する前に,装置を全停止状態にして頂く必要があります。
1. | 装置付属の取扱説明書に記載された手順に従って装置を停止します。 |
2. | PCソフトの装置チェック画面で光検出器,真空ポンプをOFFにします。 |
3. | PCソフトを終了し,PC電源,プリンタ,ディスプレイの電源をOFFにします。 |
4. | 装置本体のSOURCEをOFFにしてから,MAINスイッチをOFFにします。 |
5. | 発光スタンドの試料板の上に空打ち用の試料をおき,スタンド内に空気やゴミが入らないようにします。 |
6. | 停電が解除されるのを待ちます。 |
7. | 停電が解除されたら,電源設備の安全を確認します。 注:貴事業所の設備(施設)管理担当者の指示に従ってください。 |
8. | 安全が確認されたら,装置付属の取扱説明書に記載された手順に従って装置を起動します。 |
【自家発電機・安定化電源使用についての注意点】 詳細説明はこちら
商用電源の使用を前提に設計されているため,発電機からの電源を使用した場合の影響については定かではありません。 所用電源として電圧,電源容量,周波数,接地条件を満たしている場合でも,電源の波形ノイズや安定性などによっては分析精度や動作機能に影響を与える可能性があります。 また,現在お使いの装置は,接続されている商用電源に応じて設定されておりますので,電源電圧に変更がある場合はサービス員による装置内の変更設定が必要になります。
ご使用の際には,こうした影響の可能性をご理解いただいたうえで注意してご利用下さい。
PDA機種の電源仕様(通常運転時)
機種名 | 電源電圧 | 周波数 | 容量 | 接地 |
PDA-5500/7000 | 単相 200/220/230V±10%もしくは240V±5% | 50/60Hz | 2.0kVA | 30Ω以下で単独アース |
PDA-6000 | 単相 200/220/230V±10%もしくは240V±5% | 4.0kVA | ||
PDA-8000 | 単相 200/220/230/240V±10% | 1.5kVA |
【現在停電中の地域のみなさまへ】
装置のスイッチがONのままの可能性があります。 停電終了時のトラブル防止のため,次の手順をお願いします。
1. | 装置主電源(MAIN スィッチ)のブレーカおよび高周波電源のSWをOFFにします。 |
2. | 停電が解除されるのを待ちます。 |
3. | 停電が解除されたら,電源設備の安全を確認します。 注:貴事業所の設備(施設)管理ご担当者の指示に従ってください。 |
4. | 安全が確認されたら,装置付属の取扱説明書に記載された手順に従って装置を起動します。 |
【待機運転について】
PDA発光分析装置では,長時間電源をOFFにするとその後電源をONにしても分光器温度が安定するまでに長時間の待ち時間が必要になります。
上記の通常運転に必要な大容量の電源が用意できない場合に,この待ち時間を省略するために,停電時のみ小容量の自家発電機・安定化電源に接続して待機運転をすることもできます。
装置を通電し,温調,真空ポンプを運転した状態(待機状態)での必要な電源容量は下表になります。(容量は200Vを供給した際の実測値を記載しており,動作保証するものではありません。 周囲の環境などによっても,多少,変わりますので,ご理解の上,十分余裕のある電源(目安として1.5倍以上)をご利用ください。)
なお,待機運転用に用意された電源では,分析は決して行わないでください。
PDA機種の待機運転時の電源容量
機種名 | 電源電圧 | 周波数 | 容量 | 接地 |
PDA-5500/7000 | 単相 200/220/230V±10%もしくは240V±5% | 50/60Hz | 1.0kVA | 30Ω以下で単独アース |
PDA-6000 | 単相 200/220/230V±10%もしくは240V±5% | 1.4kVA | ||
PDA-8000 | 単相 200/220/230/240V±10% | 1.0kVA |
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