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Application News ユーザーベネフィット Column : Inertsil® Ph-3 HP (150 mm × 2.1 mm, 3 µm, GLScienses) Mobile phases :A Water B Methanol Time program : B.conc 10 % (0 min) - 75 % (8 min) ‒ 100 % (8.01 - 10 min) -10 % (10.01 - 13 min) Flow rate : 0.30 mL/min Column temperature : 40 ℃ Injection volume : 50 µL Probe voltage : -4.0 kV (APCI-Negative) DL temperature : 200 ℃ Block heater temperature : 200 ℃ Interface temperature : 400 ℃ Nebulizing gas flow : 3 L/min Drying gas flow : 5 L/min MRM transition : Dichloroacetonitrile m/z 108.35 > 34.90 Bromochloroacetonitrile m/z 151.80 > 78.85 Dibromoacetonitrile m/z 195.75 > 78.85 No. C235 トリプル四重極LC/MS/MSを用いた 水道水中のハロアセトニトリル類の分析 Æ 分析時間わずか13分で、ハロアセトニトリル類主要3成分の同時測定が可能です。 Æ 水道水試料は、そのまま測定が可能です。 Æ APCIはプローブを交換するのみでESIから変更が可能です。 堀池 秀樹 高速液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS™-8060 はじめに 水道水中のハロアセトニトリル類は、塩素処理の際に遊 離炭酸とフミン物質、藻類、アミノ酸が反応してできる副 生成物であり水質基準項目であるトリハロメタンやハロ酢 酸類に代表される消毒副生成物の1つとして知られています。 現在、ハロアセトニトリル類として、その有害性からジ クロロアセトニトリルは水質管理目標設定項目(暫定目標 値 0.01 mg/L以下)に、トリクロロアセトニトリル、ブロモ クロロアセトニトリル、ジブロモアセトニトリル(目標値 0.06 mg/L以下)は、要検討項目にそれぞれ設定されていま す。 特に水質管理目標設定項目であるジクロロアセトニトリ ルについては、現在、検査方法として溶媒抽出-GC/MS法が 示されていますが、直接測定が可能であるLC/MS/MS法が有 用と考えられます。 今回は、LC/MSではイオン化が困難であると考えられる トリクロロアセトニトリルを除き、水道水対象の3成分につ いて、LCMS-8060を用いて同時測定を行った例について紹 介します。 妥当性評価試験により、3成分については、水道水をその まま精度良く分析可能であることを確認できました。 分析条件 分析条件を表1に示します。また、3成分の分離には、 フェニルカラムを、イオン化には、APCIを使用しました。 表1 分析条件 ハロアセトニトリル類3成分混合標準溶液に よるMRMクロマトグラム 図1に得られた各MRMクロマトグラムを示します。 図1 MRMクロマトグラム 3.5 4.0 4.5 5.0 5.5 min 0 1000 2000 4.18e2 Q 195.75>78.85 (-) 保持時間 (min) 4.5 5.0 5.5 6.0 0.0e0 2.0e2 4.0e2 5.28e2 Q 151.80>78.85 (-) 保持時間 (min) 4.0 4.5 5.0 5.5 0.0e0 2.0e2 4.0e2 1.70e2 Q 108.35>34.90 (-) 保持時間 (min) 3.5 4.0 4.5 5.0 0.0e0 5.0e1 1.0e2 1.5e2 STD 10 µg/L 1. Dichloroacetonitrile 2. Bromochloroacetonitrile 3. Dibromoacetonitrile STD 2 µg/L STD 2 µg/L STD 2 µg/L 1. Dichloroacetonitrile 3. Dibromoacetonitrile 2. Bromochloroacetonitrile 検量線 各検量線を図2に示します。3成分とも良好な直線性が 得られました。 図2 6点による検量線(1∼20 µg/L、n=3) 2. Bromochloroacetonitrile 1. Dichloroacetonitrile 3. Dibromoacetonitrile 濃度 (ppb) 0 20 40 60 80 100 面積 0.0e0 2.0e4 4.0e4 6.0e4 DC_ACN y = 659.3322x - 188.1445 R 2 = 0.9993799 R = 0.9996899 検量線の種類: デフォルト (直線) 重み付け: デフォルト (1/C) 原点通過 デフォルト (通さない) 濃度 (ppb) 0 20 40 60 80 100 面積 0.0e0 5.0e4 1.0e5 BC_ACN y = 1432.058x - 435.4817 R 2 = 0.9997996 R = 0.9998998 検量線の種類: デフォルト (直線) 重み付け: デフォルト (1/C) 原点通過 デフォルト (通さない) 濃度 (ppb) 0 20 40 60 80 100 面積 0.0e0 5.0e4 1.0e5 DB_ACN y = 1262.243x - 187.8114 R 2 = 0.9991037 R = 0.9995518 検量線の種類: デフォルト (直線) 重み付け: デフォルト (1/C) 原点通過 デフォルト (通さない)
分析計測事業部 グローバルアプリケーション開発センター 島津コールセンター 0120-131691 本文中に記載されている会社名および製品名は、各社の商標および登録商標です。 本文中では「TM」、「¾」を明記していない場合があります。 本資料は発行時の情報に基づいて作成されており、予告なく改訂することがあります。 改訂版は会員制サイト Solutions Navigator で閲覧できます。 https://solutions.shimadzu.co.jp/solnavi/solnavi.htm 閲覧には、会員制情報サービス Shim-Solutions Club にご登録ください。 https://solutions.shimadzu.co.jp/ Application News © Shimadzu Corporation, 2021 No. C235 初版発行:2021 年 1 月 図3 水道水ブランクおよび添加試料のMRMクロマトグラム まとめ 水道水および水道水に脱塩素剤としてアスコルビン酸ナ トリウムを添加した各分析試料を用い妥当性評価試験を実 施し、共に良好な結果が得られことから、水道水をそのま ま分析できることが確認できました。 LCMS-8060と当メソッドを使用すれば、設定されている (暫定)目標値濃度以下のハロアセトニトリル類3成分を精 度良く分析することが可能です。 LCMSは、株式会社島津製作所の日本およびその他の国における登録商標です。 Inertsilは、ジーエルサイエンス株式会社の日本における登録商標です。 水道水による妥当性評価試験 水道水および水道水に脱塩素剤としてアスコルビン酸ナ トリウムを添加した各分析試料を調製しました。 各分析試料に混合標準溶液を5 µg/Lおよび10 µg/L濃度に なるよう添加し、それぞれ測定しました。 得られた各MRMクロマトグラムを図3に示し、3成分の定 量結果を表2および表3に示します。 4.0 min 0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 (x1,000) 4.0 min 0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 (x1,000) 4.0 5.0 min 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 (x1,000) 4.0 5.0 min 0.5 1.0 1.5 2.0 (x1,000) 5.0 min 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 (x1,000) 5.0 min 0.5 1.0 1.5 2.0 (x1,000) 脱塩素処理 した水道水 への添加 1. Dichloroacetonitrile 2. Bromochloroacetonitrile 3. Dibromoacetonitrile 水道水への 添加 脱塩素処理 した水道水 への添加 水道水への 添加 水道水への 添加 脱塩素処理 した水道水 への添加 水道水への混合標準液添加(5 µg/L) 水道水(ブランク) 水道水への混合標準液添加(10 µg/L) 表2 水道水への添加回収試験結果(n=5、平均) Dichloro acetonitrile Bromochloro acetonitrile Dibromo acetonitrile 真度% %RSD 真度% %RSD 真度% %RSD 103.1 4.7 101.2 3.0 97.3 4.4 Dichloro acetonitrile Bromochloro acetonitrile Dibromo acetonitrile 真度% %RSD 真度% %RSD 真度% %RSD 99.7 7.9 101.8 5.1 98.4 4.3 表3 脱塩素処理した水道水への添加回収試験結果(n=5、平均) Dichloro acetonitrile Bromochloro acetonitrile Dibromo acetonitrile 真度% %RSD 真度% %RSD 真度% %RSD 97.4 6.2 100.1 3.8 96.4 4.8 Dichloro acetonitrile Bromochloro acetonitrile Dibromo acetonitrile 真度% %RSD 真度% %RSD 真度% %RSD 91.7 4.7 91.0 3.9 91.1 3.3 <添加濃度 5 µg/L> <添加濃度 10 µg/L> <添加濃度 5 µg/L> <添加濃度 10 µg/L>