FF-2020

FFを利用した繊維の消臭試験方法

FFを用いた測定方法がISO化

FFを利用した繊維の消臭試験方法(Part5)がISOに登録されました (ISO-17299-5)

消臭能力をもつスポーツウエア等の消臭試験方法に,FFを用いた試験方法が採用されました。他の消臭試験法と比較して混合臭の試験ができるのが特長です。

混合臭のまま測定できるメリット1

模擬汗臭

模擬汗臭



例えば,摸擬汗臭(注)の1成分の場合,それぞれの単成分では消臭能力があるのに,3成分が共存すると,その消臭能力が落ちてしまうなどの,成分間の干渉を含め評価できます。また,成分ごとに3回測定する必要がなく1回で済みます。

(注)消臭試験に用いる模擬悪臭3種の成分は裏面に記載されています。

混合臭のまま測定できるメリット2

ペット臭の消臭試験(臭気濃度と臭気指数の変化)

ペット臭の消臭試験(臭気濃度と臭気指数の変化)

ISO対象のにおいガスの他,例えばペット臭などの構成成分が求まっていない場合や,成分が求まっていても構成される成分数が多すぎて摸擬臭が作れない場合に,実サンプル臭を用いての測定が可能です。

ISO-17299 消臭試験方法(分野:繊維)

Part1: 消臭概論(注) 従来の繊技協(SEK)法
Part2: 検知管法
Part3: GC法(サンプルを濃縮しない)
Part4: 濃縮試験方法
(GCMS,イオンクロマト法など)
Part5: 金属酸化物半導体センサ法
(FFを用いた方法)
Part1: 消臭概論(注)

Part5の試験手順

  1. 模擬悪臭(模擬汗臭など)の混合臭を作成する。
  2. 模擬悪臭で装置を校正する。
  3. 試験片が入ったバッグと,入っていないバッグに模擬
    悪臭を濃度を調整して封入する。
  4. 2時間放置する。
  5. FFを用いてそれぞれのにおいの強さを測定する。
  6. 消臭率を算出する。

(ppm)

模擬汗臭 模擬加齢臭 模擬排泄臭
アンモニア 30 30 30
酢酸 50 50 50
イソ吉草酸 10 10 -
硫化水素 - - 4
メチルメルカプタン - - 8
インドール - - 3
ノネナール - 5 -

模擬悪臭の種類とその濃度

サンプルガスも校正ガスも測定者が作成するため,FF-2020本体のみで測定できます。
(9種の基準臭は必要ありません。)

Column

においを混合臭として測定する重要性

ほとんどのにおいが混合臭ですが,それぞれの成分に分離すると,その性質の一部が見えなくなります。たとえば,レモン,ライム,シナモンの香りを混ぜ合わせるとコーラの香りになります。
においの強さを揃えて複数成分を混合したときに,混合すると,単独のときよりも目立つにおいと,目立たないにおいが出てきます。これを評価するために,1成分ずつ除いたにおいを作り,除く前のにおいと比較するオミッション法という評価方法は官能評価ではよく利用されています。
また, AというにおいにBというにおいを混合すると,Aのにおいが消えるというマスキング現象は良く知られています。
FFではまだこれらが確実に測定できていることが実証はされていませんが,簡易官能評価装置(FDL-1)と組み合わせ,これらの定量化も目指しています。

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