FDL-1

希釈混合装置 FDL-1

におい識別装置用 希釈混合装置

希釈混合装置 FDL-1

 サンプルガス濃度を調節・混合し,最良のにおい質分解能を実現するための装置です。準備したガスを自動で最適な濃度に希釈混合できます。

 また,におい識別装置(FFシリーズ)に内蔵されている捕集管でFDL-1からのガスを数回集めて濃縮することも可能ですので,サンプルガスの濃度を調整するための希釈および濃縮ができるようになりました。におい識別装置のセンサの識別力を最大限に引き出すサンプル濃度に合わせて測定ができます。

高い再現性が得られます

最良のにおい質分解能を実現

サンプル濃度を調節し,最良のにおい質分解能を実現
センサの出力ベクトルは,実際には湾曲しています。そのため,センサ強度が変わると同じにおいでも方向が変化してしまいます。これを避けるために,センサ強度を一定にして測定することにより再現性を向上させます。

右図の縦の3つの線は,少しにおいが違う3種のにおいを測定した場合,濃度を変えて測定した湾曲ベクトルになることを示しています。そのベクトル間の差がセンサでのにおい質の分解能になります。
あまり濃度が薄いと識別性が悪くなり,濃度が0になれば識別性は0(無臭)となります。また,あまり濃度を高くするとセンサが飽和してしまい,識別性は落ちます。FDL-1は,濃度が濃い場合に自動的に希釈を行い,最適な濃度での測定を可能にします。
この機能により,偏位臭マップ法での測定が可能になります。また,絶対値表現解析でのスタンダードモードの類似度の値も安定します。

濃度が薄い場合には,におい識別装置(FFシリーズ)に内蔵されている捕集管で濃縮を行います。ただし,濃縮できる濃度に限界がありますので,それより薄いサンプルについては,類似度や臭気寄与は求めません。


手希釈に比べて,再現性がよくなります
手希釈だとどうしてもサンプル毎に濃度がばらついてしまい,再現性が悪くなってしまいますが,FDL-1を使うと自動で最適な濃度に希釈混合できますので,再現性がよくなります。

最良のにおい質分解能を実現

上記は,手希釈とFDL-1を使った場合のデータを比較した例です。フルーティー臭を中心サンプルとし,グリーン臭を偏位臭1,アルデヒド臭を偏位臭2に設定して解析しました。比較サンプルとして,フルーティー臭にグリーン臭:アルデヒドを3:7および7:3で混合させたものを用いました。

測定手順
以下の手順で,2回繰り返し測定を行いました。
1) 中心サンプル
2) 中心+グリーン臭1
3) 中心+グリーン臭2
4) 中心+アルデヒド臭1
5) 中心+アルデヒド臭2
6) 中心+アルデヒド3:グリーン7
7) 中心+アルデヒド7:グリーン3

測定感度が変動すると,検量線を自動で再作成します(自動基準ガス検量線作成機能)
基準ガス(芳香族)を用いてセンサの測定感度を定期的にモニターします。センサの測定感度が一定以上変動すると,自動で9種基準ガスの測定を行い検量線を再作成します。


VOCや湿度による影響を補正できます(VOC,湿度の補正機能)
大気に含まれるVOCや湿度による影響を補正できます。(高濃度のVOCの場合,補正できないことがあります。)

官能評価も系統的に行えます(自動嗅覚におい差判定機能*)

他臭の混入割合と,人間の嗅覚のにおい差判定閾値を比較できます。基準となるサンプルに偏位臭を加えていき,偏位臭の濃度が,1回前の濃度から3倍濃くなるか,3倍薄くなるか,変化しないかを画面の表示に従い回答していくと,人が他臭の混入を感じる閾値を自動的に求めることができます。
この閾値を装置に設定すれば,人間の嗅覚と同じ官能評価を行うことができます。


上記は,偏位臭が混入していないものとの差が1/300 は分からず,1/100 は分かった場合の例。

* 本機能は,FDL-1とPCのみでも利用することができます。
 におい質によっては,FF-2020の感度が嗅覚感度に満たない場合もあります。

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