磁性体ナノ粒子の測定

IG資料館

9.磁性体ナノ粒子の測定

磁性体である四三酸化鉄(Fe3O4、マグネタイト)のナノ粒子は、磁性体の特長を生かしてさまざまな用途に使用されています。

数十nmの酸化鉄を高濃度に分散させた液体は磁性流体と呼ばれ、回転部分のシーリング剤(磁気シール)としてハードディスクの防塵シールや真空機器の気密シールに使用されています(図1)。ナノ粒子化することで沈殿を生じることなく液体と同じように取り扱うことができます。

図1 電磁シールの構造

図1 電磁シールの構造

また医療分野ではMRIの造影剤として酸化鉄ナノ粒子が使用されています。ウイルスと同程度の大きさであるナノ粒子は細胞に取り込まれて造影剤として機能します。このような用途ではナノ粒子の凝集により粒子径が増大すると機能を失うため、液中での分散性が重要になります。

バイオ分野では、アミノ酸やたんぱく質と磁性体ナノ粒子を結合させ、磁気を用いて磁性ナノ粒子を回収することにより、特定のたんぱく質を効率よく回収する用途に使用されています。粒子径を小さくすることで表面積が増加し、効率よくたんぱく質を回収することができるようになります。

磁性体ナノ粒子水分散液のIG-1000 Plusによる測定結果を次ページの図2に示します。

図2 磁性流体(Fe304)ナノ粒子の粒子径分布測定結果

図2 磁性流体(Fe304)ナノ粒子の粒子径分布測定結果

IG-1000 Plusの測定結果は、液体中における粒子の凝集状態を反映したものとなります(二次粒子径を測定)。
測定の結果、平均粒子径は約25nmとなり、酸化鉄が液中にナノ粒子として分散していることがわかりました。この結果から、この磁性体粒子分散液はナノ粒子の特長を利用したさまざまなアプリケーションに応用可能であることが期待されます。

アプリケーション

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※外観および仕様は改良のため、予告なく変更することがあります。


特長測定データ:アプリケーション:仕様

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