IG-1000 Plusによる硫化亜鉛(ZnS)の測定

IG資料館

7.IG-1000 Plusによる硫化亜鉛(ZnS)の測定

硫化カドミウム(CdS)、硫化亜鉛(ZnS)等の半導体ナノ粒子を用いて作製したビーズ表面に分子プローブを結合することによって標的分子を検出することが可能になります。
これらの半導体ナノ粒子を、異なる結晶子サイズにすることによって、異なる波長で発光を得ることができます。これを標識材料として用いることによって、生体内の特定部位や血漿中の物質を高感度、高速さらに低コストで検出することができ、癌の検出方法として期待されているようです。半導体ナノ粒子が優れた特性を発揮するのは、粒子径がシングルナノ領域の場合であり、その粒子径によって特性を制御できるためです。この観点からは粒子径測定がきわめて重要となります。
2種類のZnSシングルナノ粒子の測定結果を図1および図2に示します。シングルナノ粒子測定装置IG-1000 Plusを用いると、水中に分散した状態で粒子径を測定することができます。図1は、生データすなわち1次回折光強度の時間的変化を示しており、図2はそれを用いて求めた粒子径分布の測定結果です。
粒子径分布の大小関係は、図1の生データを用いてその妥当性を検証することができます。

図1 硫化亜鉛の測定結果(回折光強度の時間的変化)

図1 硫化亜鉛の測定結果(回折光強度の時間的変化)

図2 硫化亜鉛の測定結果(粒子径分布)

図2 硫化亜鉛の測定結果(粒子径分布)

*ZnSシングルナノ粒子のサンプルは同志社大学 森先生からご提供いただいたものです。

このようにIG-1000 Plusを用いることによって、単に測定結果を得るだけではなく、その妥当性をも検証することができます。

さらに、IG-1000 Plusでの平均粒子径とTEM(透過型電子顕微鏡)画像から求めた平均粒子径との比較を表1に示します。
表よりIG-1000 Plusの測定結果とTEMの測定結果がよく一致していることがわかります。

表1 IG-1000 PlusとTEMで求めた硫化亜鉛ナノ粒子の平均粒子径(単位nm)の比較

マーカ IG-1000 Plus TEM(透過型電子顕微鏡)
1.63 1.98
2.39 2.22
*サンプルおよびTEMのデータは、同志社大学 森先生からご提供いただいたものです。

アプリケーション

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※外観および仕様は改良のため、予告なく変更することがあります。

特長測定データ:アプリケーション:仕様

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