ガス吸着法による比表面積・細孔分布測定を行う場合の試料前処理

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実践コース:測り方疑問解決編
 
比表面積/細孔分布測定装置
2 ガス吸着法による比表面積・細孔分布測定を行う場合の試料前処理
粉博士イラスト 最も効率よく前処理を行う方法は、加熱とガスパージを組み合わたものです。
 
また、前処理時間が重要でない場合は、加熱真空排気を行えば、より完璧な前処理が可能です。
 
大半の試料の場合、これら2つの方法の差は検出できません。故に、時間短縮の目的で、まず加熱ガスパージ方式が採用されることが多いです。
 
加熱温度は、試料表面を効率よく脱ガスする上で、最も重要なファクタです。有る温度以上にすれば、その時点で吸着していたものが脱離し、最吸着するまえにガスパージにより(脱離したものを)除去するわけです。
 
注意:試料の水分除去のために最もいい方法は、100℃以上に過熱する前に、90℃以上の温度でしばらくの間、温度を保持することです。そうしないと試料によっては構造が変化してしまいます。
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