DPiMS-2020

さまざまな分野で利用できるDPiMSの性能

 

界面活性剤の混合物解析

シャンプーや洗口薬,液体石けんといった家庭用の化成品は,人への使用が許可された限られた種類の界面活性剤を配合して作られます。
複数の界面活性剤を混合したサンプルを測定することで,スペクトルパターンの変化を簡単に確認することができました。
シャンプーなどの場合,直接プレートに添加するだけで測定できる場合もあり,とても簡単に分析結果が得られます。

 

化学分野における合成反応のリアルタイム追跡(ペプチドの脱保護反応)

ペプチドの脱保護反応を分析プレート中で継時的にトレースしました。プレート上でアミノ酸の保護基を外す試薬を混合し,化学反応をリアルタイムで追跡しました。約4分程をかけて保護基が付いた分子のイオンが減衰することを確認しました。
探針による微量サンプリングにより,サンプルの状態を変えないリアルタイムモニタリングが可能です。

 

データ取得および試料調製については,
国立大学法人名古屋大学大学院 医学系研究科 財津桂 准教授,林由美 助教にご助言をいただきました。

血清中シアンの有無検出

法医などの現場においては,簡便な前処理のみですぐに分析できる方法が特に望まれています。シアン化合物の摂取を疑うヒト由来試料からの迅速スクリーニング法を試しました。
微量のシアンを含む血清に,誘導体化[1]試薬(タウリンとナフタレンジアルデヒド)を添加し,混合したサンプルを測定しました。In-source CIDを用いて,血清中のシアン化合物を検出することができました。
血清をわずか10 μLしか使用しないため,他の測定との併用も可能であり,疑い例程度のスクリーニング目的の試験を簡便に行うことができます。

 

PESI-MS マスクロマトグラム

PESI-MS マススペクトル

参考文献 [1] S. Chinaka, N. Takayama, Y. Michigami, and K. Ueda. J. Chromatogr. 713: 353‒359 (1998)
データ取得および試料調製については,国立大学法人名古屋大学大学院 医学系研究科 財津桂 准教授,林由美 助教にご助言をいただきました。

機能性食品材料の評価

DHAなどの多価不飽和脂肪酸は魚などに多く含まれますが,熱に弱く酸化するため,安定して取り続けることが難しい場合もあります。そのため,健康補助食品としてカプセルに包まれたサプリメントとして提供されています。
サプリメントに含まれるDHAとEPAがUV照射により酸化したことを,これらの物質由来のピークの減少を見ることで簡単に確認できました。劣化などのチェックを迅速,簡単に行うことができました。

 

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