LCMS™-8040

超高速トリプル四重極型LC/MS/MSシステム

汎用機を超えた高感度,高速性

Q1フルスキャンスペクトルでの比較

LCMS-2020発表時に開発され,LCMS-8030に引き継がれた高速スキャン(UFscanningTM)および極性反転技術(UFswitchingTM)をそのまま継承しています。
LCMS-8040は島津独自の高速技術(UF Technologies)をそのまま継承しただけでなく,イオン光学系の改良により,フルスキャンでの感度向上を実現しました。以下は農薬サンプル(Methomyl,Carbaryl(NAC),Phoxim,Benfuracarb,Abamectin B1a)を用いたQ1フルスキャンスペクトルでの比較です。上段のスペクトルがLCMS-8040で採取したもので,下段がLCMS-8030で採取したものです。スキャンスピードを速くしても感度ロスが少ないという独自技術(特許出願中)を継承しただけでなく,2~5倍の感度向上を実現しました。

フルスキャンスペクトルでの比較

トリプル四重極型質量分析計に特有なスキャンモードでの感度向上

スキャンスピードのアップにともなう質量誤差

スキャン測定での感度向上は,トリプル四重極型質量分析計に特有なスキャンモードであるプロダクトイオンスキャン,プリカーサイオンスキャンおよびニュートラルロススキャンでも同様です。一般にプリカーサイオンスキャンやニュートラルスキャンのようなリンクドスキャンでは,フルスキャンで規定されている最高スキャンスピードで測定を行うとマスずれが起こってしまいます。

フタル酸ジエステル8種混合標準品のプリカーサイオンスキャン

島津独自のUFscanning技術であれば,プリカーサイオンスキャンやニュートラルロススキャンを高速で行っても,マスずれの問題がありません。さらにLCMS-8040では感度向上が期待できます。左はフタル酸ジエステル8種を用いたプリカーサイオンスキャンの結果です。スキャンスピードは2727 u/sec,6000 u/secの2種類です。LCMS-8030,LCMS-8040ともに各スキャンスピードでマスずれがないのは当然ですが,LCMS-8040では,LCMS-8030に比べ2倍程度の感度向上が見られました。

卓越した耐久性

VerapamilとWarfarinを添加した血漿サンプルを下に記載した前処理フローで除タンパクを行い,LCMS-8040で450回連続分析を行い,それぞれの面積値をプロットしました。VerapamilはESI+,WarfarinはESIで同時分析を行いました。1回目,250回目,450回目のクロマトグラムを下記に示します。1 pgオンカラムでVerapamilで4.18 %,Warfarinで6.61 %の面積値再現性を得ることができました。

低フェムトグラム域での検出下限例

低フェムトグラム域での検出下限例

上記連続分析に用いたクロマトグラフィー条件を用い,プローブ位置などのイオン化パラメータを最適化した後に,VerapamilおよびWarfarinを40 fg/μLとなるように添加した血漿サンプルを2.5 μL,LCMS-8040に注入し,100 fgオンカラムでのS/N比を求めました。100 fgオンカラムで,Verapamilは146(rms),Warfarinは30(rms)のS/N比を得ることができました。

S/N = 3(rms)での検出限界を求めたところ,Verapamilは2.05 fg,Warfarinは9.88 fgとなりました。

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