ICPMS-2030

ICP質量分析計

環境/水道水/排水

アプリケーションニュースJ118 『河川水の分析:ICPMS-2030
アプリケーションニュースJ117 『水道水・飲料水の分析:ICPMS-2030

私たちが暮らす地球の資源は限りあるもので,未来の人たちに残すべき財産です。日常生活から工業生産まで,さまざまな場面でこれらの財産を毀損しています。河川や海,土壌などは環境の維持と汚染からの改善が不可欠であり,地球規模での膨大な測定を行うためには,簡易で迅速な測定装置が求められます。限られた資源を保護するためには,リユース,リサイクルはもちろん,リサイクル工程やリサイクルされた製品の管理にも簡便で正確な測定が必要です。

表に河川水標準物質(JSAC0301-3, 0302-3)の分析結果を示します。
分析値は、基準値以下の微量濃度であっても,認証値と一致した良好な結果が得られています。

河川水の分析結果

元素名 水道法水質基準値 試料:JSAC0301-3 試料:JSAC0302-3
定量値 認証値 定量値 認証値
単位:(μg/L)
Al 200 15.2 15 ± 1 66.9 66 ± 1
As 10 0.21 0.20 ± 0.01 5.27 5.2 ± 0.1
B 1000 8.3 8.2 ± 0.3 58.4 59 ± 1
Ba 700** 0.52 0.53 ± 0.01 0.52 0.52 ± 0.01
Cd 3 0.0018 0.0018 (参考値) 1.01 1.00 ± 0.02
Cr 50 0.17 0.16 ± 0.01 10.0 10.0 ± 0.2
Cu 1000 0.38 0.37 ± 0.03 10.0 9.9 ± 0.1
Fe 300 6.2 6.4 ± 0.2 58.7 58 ± 1
Mn 50 0.20 0.20 ± 0.01 5.0 5.1 ± 0.1
Mo 70 ** 0.286 0.290 ± 0.004 0.286 0.290 ± 0.004
Ni 10 *     9.65 9.5 ± 0.3
Pb 10 0.007 0.007 (参考値) 10.0 9.9 ± 0.2
Se 10 0.04 0.08 (参考値) 5.0 5.0 ± 0.2
Zn 1000 0.16 0.17 ± 0.04 9.7 9.8 ± 0.2
U 2 0.0030 0.0030 ± 0.0001 0.0032 0.0031 ± 0.0001
単位:(mg/L)
K   0.47 0.47 ± 0.02 0.48 0.48 ± 0.02
Na 200 4.32 4.34 ± 0.07 4.31 4.32 ± 0.07
Mg 硬度:300 3.34 3.34 ± 0.07 3.36 3.32 ± 0.06
Ca 13.0 13.0 ± 0.2 13.0 13.0 ± 0.1

*:目標設定項目,**:要検討項目

医薬/製薬

アプリケーションニュースJ123 『USP <2232>によるサプリメント中の有害元素の分析:ICPMS-2030
アプリケーションニュースJ119 『ICH Q3D 医薬品金属不純物ガイドラインのICP質量分析法による分析:ICPMS-2030

私たちが手にする医薬品や食品などの多くの製品には,天然由来や製造工程,あるいは人為的に有害元素が混入する危険性があります。有害元素の含有量を監視し,安全・安心な医薬品・食品などを生産するには,高感度・迅速測定ができるICP-MSが最適です。医薬品は,ICH Q3Dの許容限度を満たす必要があり,各国の薬局方によりその測定方法が定められます。また,FDAや厚生労働省の品質管理規格にも準拠しています。

表に錠剤の分析結果を示します。
各試料の添加回収率は良好な結果が得られました。また,錠剤中濃度に換算した検出限界は許容濃度を十分満たしています。

錠剤の分析結果

元素名 経口製剤
PDE (μg/day)
*1
最大許容濃度
μg/g
錠剤中測定値
μg/g
*2
錠剤中換算
検出限界(3σ)
μg/g
添加回収率
%
Cd 5 0.5 N.D. 0.0003 96
Pb 5 0.5 0.003 0.0001 105
As 15 1.5 N.D. 0.0002 101
Hg 30 3 N.D. 0.0006 100
Co 50 5 N.D. 0.00006 101
V 100 10 N.D. 0.0002 100
Ni 200 20 0.156 0.0003 101
Tl 8 0.8 N.D. 0.00005 103
Au 100 10 N.D. 0.0001 91
Pd 100 10 N.D. 0.0006 104

*1 最大許容濃度:製剤の1日の最大摂取量を最大10 gと仮定(オプション1)
*2 錠剤換算検出限界(3σ):測定溶液中検出限界(3σ)×希釈倍率

食品/農薬

アプリケーションニュースJ122 『ペットフードの重金属の分析:ICPMS-2030』 
アプリケーションニュースJ121 『植物の分析:ICPMS-2030
アプリケーションニュースJ120 『粉乳中のミネラルおよび有害元素の分析:ICPMS-2030

日々体内に取り込まれている食品。この中に有害な元素が含まれていれば,健康を損ねることになり,近年,食の安全性のための分析が重要度を増しています。
例えば,粉ミルクには乳幼児の成長に必要なミネラル分がバランス良く配合されています。健康増進法に基づき,特別用途食品(乳児用調整粉乳)として,カルシウム(Ca)や鉄(Fe),銅(Cu)などの必須ミネラル分の配合が定められており,表示が義務付けられています。一方,ヒ素(As)等の有害元素は乳幼児の発育に悪影響を及ぼすため,原料から最終製品まで厳しい安全管理が重要です。粉ミルク以外にも食品にはそれぞれの基準が設けられており,ICPMS-2030は高感度の性能を活かして,有害元素を迅速に測定することができます。

表にミルク粉末の分析結果を示します。
ミネラル元素については認証値の範囲内の結果が、微量の有害元素については良好な添加回収率が得られました。

粉ミルクの分析結果

  単位 分析値(粉末中) NMIJ認証値 拡張不確かさ 添加回収率 %
Ca g/kg 8.5 8.65 0.38 -
Fe 0.102 0.104 0.007 -
K 8.3 8.41 0.33 -
Mg 0.82 0.819 0.024 -
Na 1.81 1.87 0.09 -
P 5.4 5.62 0.23 -
Mn mg/kg 0.91 0.931 0.032 -
Mo 0.23 0.223 0.012 -
Sr 5.7 5.88 0.2 -
Zn 41 41.3 1.4 -
Cd < 0.005 - - 100
Cr < 0.06 - - 101
Pb < 0.03 - - 100
As < 0.03 - - 108

ICPMS-2030を使用したアプリケーションニュース一覧

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