食品中アフラトキシンの高感度・高速分析(UHPLC)

UHPLC/HPLC Applications

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 アフラトキシンは,発がん性や急性毒性を持つカビ毒であり,食品汚染監視のため,HPLC などによる測定が行われています。従来,国内のアフラトキシン規制はアフラトキシンB1で行われていましたが,2011年10 月からは総アフラトキシン(アフラトキシンB1,B2,G1,G2の総和)により規制されることになりました。1)
ここでは,当社UHPLC(超高速液体クロマトグラフ)及び蛍光検出機RF-20AXSによるアフラトキシン4種の超高速分析例をご紹介します。
1) 「アフラトキシンを含有する食品の取扱いについて」(平成23年3月31日付厚生労働省食安発0331第5号)

 図1 に, アフラトキシンB1,B2,G1,G2の構造式を示します。これらの内,アフラトキシンB1およびG1については,トリフルオロ酢酸(TFA)により水酸化体であるB2a,G2aに変換して検出感度を向上させる方法が取られています。

図1 構造式
図1 構造式

 ここでは,高感度蛍光検出器“Prominence RF-20Axs”を用いて,TFA 処理を行わずアフラトキシン4 成分を直接高感度検出し,高速分析した例をご紹介します。
 表1 に,分析条件を示します。高速高分離用カラムには“Shim-pack XR-ODS II”を用いました。

表1 分析条件
表1 分析条件

 図2 に,アフラトキシン混合標準液(TFA 未処理)のクロマトグラムを示します。さらに注入量を50 μLにした場合,検出下限(SN 比=3.3 の場合)はB1:1 ng/L(1 ppt),G1:2 ng/L(2 ppt)と算出されました。

図2 アフラトキシン混合標準液のクロマトグラム
図2 アフラトキシン混合標準液のクロマトグラム

 図3 に,本分析条件により市販小麦粉を分析したクロマトグラムを示します。小麦粉に,B1およびG1:0.8μg/kg,B2およびG2:0.2 μg/kg を添加して前処理後,8 μL を注入して分析を行いました。本法により,小麦粉中のアフラトキシン4 成分を4 分以内に高感度・高速分析することができました。
※ 前処理方法は,HPLC アプリケーションニュースNo.L422をご参照ください。

図3 小麦粉のクロマトグラム (上段:アフラトキシン標準液添加,下段:ブランク)
図3 小麦粉のクロマトグラム
(上段:アフラトキシン標準液添加,下段:ブランク)
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