生姜中ジンゲロール・ショウガオールの高速分析(HPLC)

UHPLC/HPLC Applications

LCtalk79号Applications

生姜は香辛料として使用されるだけではなく,古くから漢方薬としても使用されてきました。近年,生姜がもつ効能に注目が集まっており,生姜を用いた健康食品などを見かける頻度も多くなっています。
 生姜中の成分としては,ジンゲロールおよびショウガオールが知られていますが,これら成分には多くの同族体が存在します。ジンゲロールについては,6 - ジンゲロールが生姜中に最も豊富に含まれています。ジンゲロールは,加熱などによる脱水反応の結果,ショウガオールに変化しますが,これら成分の含有量は生姜の種類によって異なります。

ここでは,生姜中6 - ジンゲロール,6 - ショウガオール(図1)の高速分析例をご紹介します。

図1. 6 - ジンゲロールと6 - ショウガオールの構造式
図1 6 - ジンゲロールと6 - ショウガオールの構造式

カラムには, 高速高分離用カラム“Shim-packXR-ODS”(粒子径2.2 μm)を用いました。表1 に,分析条件を示します。本分析条件では,実試料分析においてカラムに強く保持される夾雑成分を溶出させるため,カラム洗浄工程を加えています。図2 に,6 - ジンゲロールおよび6 - ショウガオール標準液(各100mg/L,メタノール溶液)のクロマトグラムを示します。

表1 分析条件

表1 分析条件

図2 標準液のクロマトグラム(各100 mg/L,2 μL 注入)

図2 標準液のクロマトグラム(各100 mg/L,2 μL 注入)

生姜を図3 に示す前処理後,表1 の分析条件により分析しました。図4 に,そのクロマトグラムを示します。

図3 前処理手順

図3 前処理手順

本法により,生姜中の6 - ジンゲロール,6 - ショウ ガオールを迅速に分析することができました。

図4 生姜抽出液のクロマトグラム

図4 生姜抽出液のクロマトグラム

Top of This Page