Prominence nano

ナノフロー液体クロマトグラフ

プロテオーム解析への応用

データの信頼性を支える保持時間再現性

 RFC方式を備えたLC-20ADnanoの高い基本性能により,300 nL/minの流量で0.20 RSD%以下 (n = 6)の保持時間再現性を実現しました。 プロテオーム解析では,きわめて性質の良く似た多数の酵素消化ペプチドを分離,同定する必要があります。 またディファレンシャル解析における試料間でのピーク比較などでは保持時間再現性がより重要です。 Prominence nanoの高い再現性はこのような目的の高精度データを支える重要な要素となっています。

BSA酵素消化物による再現性(主要ピークの保持時間再現性) 各々のm/zによるMSクロマトグラムを表示

-分析条件-

検 出 : LCMS-IT-TOF
カラム : PicoFrit ( 100 mmL.×75 μmI.D.)
移動相 A : 水/アセトニトリル/ぎ酸 = 98/2/0.1 (v/v)
移動相 B : 水/アセトニトリル/ぎ酸 = 5/95/0.1 (v/v)
  グラジエント溶出
流 速 : 300 nL/min
温 度 : 室 温
トラップカラム : L-column Micro ( 5 mmL.×300 μmI.D.)

2次元LCにより高分離を実現

 酵素消化たんぱく質混合物などのように複雑な試料では,逆相モードによる1次元分離のみではピークキャパシティーが不足しがちです。 このため,相互に影響を受けない分離モードの組み合わせにより2次元分離を行います。 2次元分離では,より大きなピークキャパシティーを得ることが出来るので複雑な試料の分離に威力を発揮します。
 Prominence nanoシステムによれば,陽イオン交換モードと逆相モードの組み合わせ*による2次元LCを構築することができるので,プロテオーム解析の主力装置として十分な性能を発揮します。 下図は,酵母由来たんぱく質 200 fmol分析を行った例です。 1次元では未分離のピークも2次元分離ではそれぞれ異なった分画に分離されていることがわかります。

酵母由来たんぱく質(酵素消化物)の2次元LCによる分離

酵母由来たんぱく質(酵素消化物)の2次元LCによる分離

-分析条件-

【1次元目】

カラム : PolysulfoethylA ( 50 mmL.×1 mmI.D.)
移動相 : ぎ酸アンモニウム緩衝液
   塩濃度ステップワイズグラジエント
流 量 : 40 μL/min
トラップカラム : L-column Micro ( 5 mmL.×300 μmI.D.)
トラップ時間 : 5分間
脱塩溶媒 : 水/ぎ酸 = 100/0.1
脱塩流量 : 40 μL/min
脱塩時間 : 5分間

【2次元目】

カラム : PicoFrit ( 100 mmL.×75 μmI.D.)
移動相 A : 水/アセトニトリル/ぎ酸= 95/5/0.1 (v/v)
移動相 B : 水/アセトニトリル/ぎ酸 = 5/95/0.1 (v/v)
   グラジエント溶出
流 量 : 600 nL/min
温 度 : 室温
検 出 : LCMS-IT-TOF
試 料 : 酵母由来たんぱく質酵素消化物 (200 fmol相当)

2次元LC

* 1次元目,2次元目それぞれのカラムの選択により,その他の分離モード組み合わせも可能です。 この場合,相互の分離モードの影響の度合い,あるいは用いる移動相の種類などによって検出法に制限を受けるなど,分離モードの組み合わせに制約がある場合があります。

MALDI-TOFMSとの連携も楽々0

Accuspot

 Prominence nanoシステムはナノESIインタフェースへのオンライン接続以外に,MALDI-TOFMSのプレートへのスポッタAccuSpotとの連携でもその性能を発揮します。
 MALDIプレート上への正確なスポットには数百 nL程度が最適であり,微少流量制御可能なLCが不可欠です。Prominence nanoはまさにこの目的に最適なLCシステムです。

酵素消化BSA(500fmol相当)の分析例

酵素消化BSA(500 fmol相当)の分析例

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