Prominence

高速液体クロマトグラフ

Prominence オートサンプラ
SIL-20A / 20AC
イナートをはじめとした幅広い目的への対応
低キャリーオーバーを実現した全量注入方式のオートサンプラです。マイクロプレート使用時のプレート浮き上がり防止機構も加わり,大変使いやすくなっています。オプションのイナート配管キット,LC-20Aiを併用することで,接液部全体でメタルフリー設計を実現します。
SIL-20AHT / 20ACHT
超高速多検体処理に最適
試料注入に必要な時間はわずか10秒※。ニードルの上下動作を高速化し,超高速試料処理を実現しました。マイクロプレートを最大12枚セット可能なラックチェンジャを併用することで,多検体処理に大きな威力を発揮します。
※指定条件による
◆ キャリーオーバーを極限まで抑制
サンプリングニードルに特殊処理技術を用い(特許出願中),ニードルシールの構造と流路部品材質を徹底的に見直して試料成分の吸着を極限まで抑制しました。そのため,キャリーオーバーはほとんど生じません。また,PEEK製ロータシールの採用により,強酸性条件から強塩基性条件まで,幅広く使用できます。オプションの洗浄キット(228-43042-91)により,目的に応じて2種のリンス液でサンプリングニードルを洗浄することができます。

◆ 試料を精度よく注入

試料を精密に計量する高性能計量器の搭載により,精度がさらにアップ。機能だけでなく,基本性能も重視した設計です。
また,ダイレクト注入方式のため,貴重な試料を無駄にしません。
◆ 試料処理数を大幅に向上 ラックチェンジャII
オートサンプラのラック上にあるマイクロプレートを入れ替えて連続分析を行うためのオプションです。本体内に12枚のプレートが装着可能です。
冷却保存もできますので,サンプルの準備が整い次第,チェンジャにセットするだけで,試料を連続して処理することができます。
- ラックチェンジャ II(228-45164-41)
対応プレート:96-well MTP,96-well DWP
384-well MTP,384-well DWP
1.5 mLバイアルプレート(54本)
プレート処理枚数:12枚サンプルクーラ:ブロック冷却加熱方式(除湿機能併用 4 ~ 40℃)
◆ 耐久性を維持しつつ超高速分析を実現するProminence UFLC

超高速LC(UHPLC)によって分析業務には革新がもたらされました。Prominence UFLCシステムで採用されているオートサンプラSIL-20AHT / 20ACHTは,HPLCシステムとしての基本要件(注入精度,耐久性など)を維持しながらも,UHPLCの超高速分析を実現します。右記の試験の通り,10万回の耐久試験後も保持時間再現性,注入量再現性が0.3 %以下となっており,耐久性,信頼性ともにHPLCとなんら遜色のない結果となっています。
◆ LCMSとの組み合わせによる超高速分析
当社質量分析計が有する正負イオン化超高速切替(UFswitching),新開発のイオン光学系Qarray®による卓越した感度(UFsensitivity),超高速のスキャンスピード(UFscanning)とProminence UFLCを組み合わせることで,ピーク幅がわずか数秒間という超高速分析であっても信頼性の高いデータを得ることができます。

検出 | : | ESI-Positive mode;LCMS-2020 |
カラム | : | Shim-pack XR-ODS (30 mm L × 3.0 mm I.D.) |
移動相 | : | A) 0.1% ぎ酸水溶液 B) アセトニトリル B.Conc. : 20% (0 min) → 35% (2.0 min) |
流量 | : | 0.5 mL / min |
温度 | : | 50 ℃ |
注入量 | : | 1 µL |
分析カラム圧実測値 | : | 14 MPa |
ピーク | 1 : Yohimbine, [M+H]+m/z355 2 : Alprenolol, [M+H]+m/z250 3 : Tetracaine, [M+H]+m/z265 4 : Chloramphenicol, [M-H]-m/z321 5 : Furosemide, [M-H]-m/z329 6 : Isopropylantipyrine, [M+H]+m/z231 |