GPCシステム構成例
GPCシステムの標準的な構成例を示します。

GPCの検出器には,質量感度が比較的均一な示差屈折率検出器を用います。
なおシステム配管は,通常の逆相分析ではPEEK配管がよく用いられるのに対して,合成高分子のGPC向けにはSUS(ステンレス)配管を用います。 溶離液に用いるTHFなどに対する高圧下の耐性がSUS配管の方が強いためです。
構成例説明
品名・型名 | 説明 |
---|---|
CBM-20Alite | カードタイプのシステムコントローラ。LC-20ADまたはSIL-20A HT に内蔵します。装着ユニットを含めて最大5ユニットの制御が可能です。 |
LC-20AD | 高精度分析用送液ユニット。 |
DGU-20A3 | 3流路用オンライン脱気ユニット。 |
リザーバトレイ | 溶離液ボトルのトレイ。 |
SIL-20A HT | 1.5mL試料びん用ラックが標準付属します。 他にベスペルニードルシール, 1.5mLガラス製バイアル などを同時にご購入ください。 |
CTO-20A | カラムオーブン |
RID-20A | 二重温調で安定性の良い示差屈折率検出器です。 |
LCワークステーション | PCセット(LabSolutions GPCソフトウェア)。 他にカラープリンタ,プリンタケーブルなどが必要です。 |
GPCソフトウェア | LCsolutionのオプションソフトウェアです。 |
THF用分析カラムの例としては,Shim-pack GPC-80M + ガードカラム Shim-pack GPC-800P があります。 測定分子量範囲,使用溶媒などにより適切なカラムを選択してください。 |

UV-VIS検出器の追加で定性情報を向上
SPD-20A/SPD-20AVの追加により,高分子混合物のUV吸収特性の評価,添加物の測定に寄与することができます。 SPD-M20A(フォトダイオードアレイ検出器)では,スペクトルデータも容易に得ることができます。
<技術情報>
GPC解説
サイズ排除クロマトグラフィーの話
サイズ排除クロマトグラフィーは,分子の大きさを分ける分離モードで,非水系のGPCと水系のGFCがあります。 どのくらいの分子量のものがどのくらい含まれているかという分子量分布情報を得ることができます。 従って高分子の諸物性の違いを見極める目的で品質管理などに広く用いられています。