扱いやすい高分離カラムShim-pack HR-ODS

汎用HPLCシステムでより高分離分析が可能なカラム,それがShim-pack HR-ODSです。充てん剤粒子径を3μmとすることで,カラムにかかる圧力を抑えつつ,汎用HPLCでも約3万段の高理論段数を実現できます。
また,サブ2um充てん剤カラムと比較して,カラム目詰まりのリスクも低減できます。 既存の装置をそのまま使用できること,扱いやすさも汎用カラムと同等であることから,非常に使い勝手の良い高分離カラムと言えます。

UHPLC用カラムと同等の高分離を約3/5の圧力で実現
Shim-pack HR-ODS 250mm×3mmIDを使えばUHPLC用カラムに匹敵する高分離を実現できます。 以下の分析例ではUHPLC用カラムとの比較データを示しています。 7番目のピークで比べた場合,共に理論段数3万段を超えており,Shim-pack HR-ODSがUHPLC用カラムと同等の分離を実現していることがわかります。 一方,この時の圧力は約32MPaとUHPLC用カラムの約3/5程度に抑えられていますので汎用HPLCでも使用可能なカラムであることがわかります。 既存のHPLCシステムで手軽に高分離分析を行いたい,というご要望にお応えできるカラムです。
Shim-pack HR-ODS (250mm×3mmID, 3μm)
< 分析条件 > 移動相: 70%アセトニトリル水溶液, カラム温度: 40℃, 流量: 1.0mL/min
検出: 245nm, 試料:Octanophenone

UHPLC用カラム (150mm×3mmID, 1.8μm)
< 分析条件 > 移動相: 70%アセトニトリル水溶液, カラム温度: 40℃, 流量: 1.0mL/min
検出: 245nm, 試料:Octanophenone

高分離を活かした汎用システムでの分析例
Shim-pack HR-ODSを使えば,汎用分析システムでもUHPLC並に高分離が得られます。 ここではその一例として不純物としてレセルピンの酸分解物を分析しました。 この分析例でもシステムにかかる圧力は最高で30MPa程度でした。 汎用HPLCシステムで高分離が実現できます。
カラム | : | Shim-pack HR-ODS (250mm×3.0mmID) |
移動相 | : | A; 10mMりん酸緩衝溶液 pH6.9 |
: | B; アセトニトリル | |
グラジエント (B.conc) |
: | 15%(0min) → 100%(20min) |
流速 | : | 0.7mL/min |
オーブン | : | 40℃ |
試料 | : | レセルピン酸分解物 |
検出器 | : | UV 254nm |

ラインナップ
Shim-pack HR-ODSは以下のサイズをラインナップしています。 高分離を目的とした250mmのロングサイズのほかにも,充てん剤粒子径5μmの汎用分析カラムよりも分析時間の短縮が可能な150mmと100mmもご用意しました。 汎用HPLCにおける高分離化,または時間短縮と,お客様の目的に応じて最適なカラムを選択していただけます。
カラム名称 | 粒子径 | 耐圧 | カラムサイズ | 2.1mmi.d. | 3.0mmi.d. |
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Shim-pack HR-ODS | 3.0μm | 50MPa | 100mm | 228-59908-91 | 228-59908-94 |
150mm | 228-59908-92 | 228-59908-95 | |||
250mm | 228-59908-93 | 228-59908-96 |