残留農薬分析システム

GC/MSによる残留農薬分析をトータルサポート

GC/MSによる残留農薬分析をトータルサポート

残留農薬分析において高い評価を得ている(株)アイスティサイエンスの前処理技術とGC大量注入口装置,島津製作所の高性能GC/MSと残留農薬分析用データベースの組み合わせにより,残留農薬分析の効率の向上,時間の短縮,精度の向上を実現します。

前処理の効率化と時間短縮

凍結粉砕により試料準備を簡便化し,自動前処理装置と大量口注入装置により精製と濃縮操作を自動化することで,前処理の省力化と時間短縮を実現します。また,使用溶媒量も従来の1/10程度に抑えます。

最適化されたメソッドによる省力化

最適化された前処理法,予め分析条件が登録された残留農薬分析用データベース,多成分一斉分析用メソッド作成支援ツールを備えた装置を用いることにより,煩雑な条件検討の作業なしに分析が可能です。

分析精度の向上

試料のドライアイス凍結粉砕処理,固相ミニカートリッジによる精製,GC/MS/MSの組み合わせにより,加工食品のような夾雑成分を多く含む不均一な試料の分析においても良好な定量結果が得られます。

分析の流れ

前処理 予冷方式ドライアイス凍結粉砕セット
予冷方式ドライアイス凍結粉砕セット
凍結粉砕で均一にサンプリング
自動前処理装置 ST-L400
自動前処理装置 ST-L400
固相カートリッジを用いた各種試験法の自動処理が可能
下へ
分 析 GC大量注入口装置 LVI-S250 / トリプル四重極型GC/MS/MS GCMS-TQ8040 GC大量注入口装置 LVI-S250
最大200µLまでの注入が可能。





トリプル四重極型GC/MS/MS GCMS-TQ8040
残留農薬400成分の一斉分析が可能
GC/MS残留農薬分析用データベース

GC/MS残留農薬分析用データベース  農薬成分を登録したデータベースの利用で標準試料が不要に
Smart Pesticides DataBase  定量用データベース
Quick-DB  スクリーニング用データベース

分析例:加工食品中の残留農薬添加回収試験(添加濃度: 2.5 ppb)

加工食品の中から,複数の食品が含まれ前処理が難しい弁当と油を多く含む唐揚について,添加回収試験を行った例です。

各マトリックスにおける回収率の分布/エビフライ弁当中のフェノキサニルの MRMクロマトグラム

夾雑成分の多い加工食品いずれにおいても,測定した361成分のうち約80 %の成分で70-120 %の添加回収率が得られました。全自動固相抽出装置による前処理、大量注入-GC/MS/MS,残留農薬分析用データベースを用いることにより,迅速・簡便・高精度な分析を実現し,良好な結果を得ることができました。

アプリケーションデータシートで,本システムを使った分析例をより詳しくご紹介しています。

予冷方式ドライアイス凍結粉砕セット

予冷方式ドライアイス凍結粉砕セット

予冷方式のドライアイス凍結粉砕法を用いることにより,水分の多い試料は粉砕時に水分と固形に分かれてしまう,皮の硬い試料は粉砕時に皮が残ってしまうなど,試料の粉砕時に起こる問題が解決します。凍結粉砕させることで水分も果皮も均一にサンプリングすることが可能です。

  • 凍結することでサンプルをパウダー状に粉砕することが可能となり,水分が多い食品,高粘性の食品でも均一なサンプリングを実現します。
  • スノー状のドライアイスを細断した試料と和えた後に粉砕する簡便な操作です。試料を冷凍する手間を省き,サンプリングの時間短縮につながります。
  • 凍結することで酵素の働きを抑制するため,タマネギなどの硫黄化合物を含む試料に対してもリン酸処理,電子レンジ処理が不要です。
  常温粉砕 凍結粉砕
キュウリ キュウリ 粉砕後,水分と固形分に分離しやすく,サンプリングするときは試料をよくかきまぜて均一化させながら採取する必要があった。 キュウリ 試料がパウダー状で均一に粉砕されていた。
ブドウ ブドウ 表皮の粉砕が弱く,水分と表皮が均一になるように注意しながら採取する必要があった。 ブドウ 表皮も細かく粉砕され,パウダー状で均一に粉砕されていた(ブレンダー使用)。
パイナップル パイナップル 少し表皮が残っており,かき混ぜながら採取する必要があった。 パイナップル 表皮も細かく粉砕され,パウダー状で均一に粉砕されていた(ブレンダー使用)。

自動前処理装置 ST-L400

自動前処理装置 ST-L400

充填量が少なくコンパクトな固相ミニカートリッジを用いる全自動固相抽出装置です。大量注入と組み合わせることにより,エバポレーターや窒素パージによる溶媒濃縮操作が不要のスピーディな前処理が可能となります。

  • 迅速残留農薬一斉分析法(STQ法※)をはじめ,固相カートリッジを用いた各種試験法の自動処理が可能です。
  • 固相コンディショニング,精製,ノズル洗浄まで完全自動処理か可能です。
  • エバポレートや窒素パージによる溶媒濃縮工程が不要です。
  • タッチパネルによる直観的で簡単な操作が可能です。

※STQ法(Solid phase extraction Technique with QuEChERS method)
 QuEChERS抽出と固相カートリッジ精製を組合せて操作性と高精製を両立した残留農薬試験法(アイスティサイエンス社開発)

ST-L400による前処理(STQ-GC法)工程図

工程1~3

大量注入口装置 LVI-S250

大量注入口装置 LVI-S250

従来の大量注入法の問題点を解消した独自の形状のインサートです。試料を液体状態でインサート内に保持することができ,インサート内で試料の濃縮が可能となります。

  • アイスティサイエンス社独自の「胃袋型インサート」を使用することにより,最大200µLまでの注入が可能です。
  • 大量注入することにより,試料採取量の少量化や濃縮操作の省略による前処理の迅速化が可能です。

※(株)アイスティサイエンスの製品詳細は,同社サイト(http://www.aisti.co.jp/product/)をご参照ください。

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