シリカウール充填位置ヒント
ここに示されているシリカウール位置および充填量は標準的な目安です。分析条件や試料によって最適値は異なる場合があります。
水溶液などの気化潜熱が大きい試料を分析する場合にはシリカウール充填量を増やすとよい場合があります。逆に吸着性の高い試料の場合には充填量を減らすと良い場合があります。
スプリットレス注入やワイドボアダイレクト注入では、シリカウールを詰めない方が良い場合があります。(吸着、分解を防ぐ)
下絞りタイプのインサートにシリカウールを詰める場合、一般的にシリンジの針先すぐの位置に詰めると再現性がよくなりますが、マトリクスの多い試料や吸着性の高い試料を分析する場合には絞りの底に詰めると再現性や回収率が上がる場合があります。
高沸点化合物を分析する場合には、シリカウール充填位置を10mm〜20mm程度下げることで回収率が上がる場合があります。
試料注入口内での吸着、分解を防ぐためにシリカウールやインサートは不活性化処理済の物の使用をお勧めします。
221-48600 不活性シリカウール