必ず各部の温度を50℃以下に下げた後、メンテナンス作業を行なってください。
取り外した部品等は清浄なトレイやシート上に置き、紛失、汚染の無いように注意してください。
適切な工具を使用し、作業を行なってください。使用する工具は、あらかじめ汚れをアセトンを含ませたガーゼ等で拭き取っておいてください。
10×12スパナ (標準付属品)
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装置を停止し、検出器ガスの供給を停止します。 |
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ドア左側のレバーを引き、カラムオーブンを開きます。 |
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ガラスカラムの入口と出口に接続用袋ナットをセットします。 シリコンOリングを使用する場合(250℃以下)袋ナット、ワッシャ、スプリング、バックリング、シリコンOリングの順にセットします。バックリングは広い方をOリング側にします。
グラファイトフェルールを使用する場合(250℃以上)袋ナット、ワッシャ、スプリング、バックリング、グラファイトフェルールの順にセットします。バックリングは狭い方をOリング側にします。 |
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TCDを使用する場合にはDET側にTCD用グラファイトフェルールとスリーブを使用します。バックリングは使用しません。 |
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・ ガラスインサート法での接続 オーブン側から試料注入口にガラスインサートを途中まで挿入します。
オーブン内でカラムの注入口側(短い方)にインサートを差し込みます。
そのままカラムを注入口、検出器に挿入し、袋ナットを手で締めます。
シリコンOリングの場合軽く、グラファイトフェルールの場合には1/3から1/2回転程度スパナで増し締めし、固定します。 液体試料を分析する場合、カラムの汚染を防ぐためガラスインサート法をお勧めします。 カラム内径3.0〜4.0mmの場合: カラム内径2.5〜2.7mmの場合: |
6 |
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・ オンカラム法での接続 ガラスカラムの長い方の端を注入口側に挿入します。
そのままカラムを注入口、検出器に挿入し、袋ナットを手で締めます。
シリコンOリングの場合軽く、グラファイトフェルールの場合には1/3から1/2回転程度スパナで増し締めし、固定します。
オンカラム法は試料を直接カラムに注入するのでカラムを汚染しやすいため、主に汚染の起こり難いガス分析時に用います。 |
7 |
電源を投入し、起動手順の画面でスタートタイムを5分〜10分(またはそれ以上)といった長めの時間に設定し、「GC始動」のPFメニューを選択し装置を起動させます。スタートタイムの間はAFCからガスが供給されますが検出器の温度は上がりませんので、その間に漏れチェックを行ないます。 [FLOW]キーを押した画面でカラムに適当量のキャリアガスを供給し、漏れチェックを行ないます。接続部にスヌープ等の漏れ検知液や石鹸水を塗布し、泡が出ないことを確認します。 泡が出る場合には漏れがありますので再度スパナで増し締めし、漏れを止めて下さい。(グラファイトフェルールを用いた場合、温度サイクルにより漏れが生じる場合があります、一旦温度を上げた後、再度漏れチェックを実施することをお勧めします) ガス漏れ検知液スヌープ 670-11514 |
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8 |
漏れが無いことを確認したらカラムオーブンのドアを閉めます。 スタートタイムが終了後、各部の温調が開始されます。 [SYSTEM]キーを押した画面でトグルキーを押し、PFメニュー「始動手順」を選択した画面でスタートタイムを0に設定すると、即座に温調が開始されます。漏れチェックが早く終わり、カラム内がキャリアガスで十分置換されている場合には、スタートタイムの終了を待たずに、温度を上げてもかまいません。 |
メンテナンストップ GC-2014全体 GC-2014検出器 GC-2014試料注入口 GC-2014カラムオーブン