検出器FTD-2010/2010Plus

アルカリソース再生


 

 使用工具

ピンセット,六角レンチ(再生用アダプタ付属品)

 作業手順

1

FTD2010コレクタ再生キット(221-49079-91)とコレクタ再生用アダプタ(221-70846-91)を用意してください。

2

[DET]キーを押してFTD画面を表示し、FTD温度を50℃以下に下げ、検出器ガスの供給を停止します。FTDパワーコントローラをOFFにします。

3

コレクタ固定ローレットネジ2本を緩めます。

 

4

コレクタカバーを外します。

 

5

FTDコレクタを手で回転させて緩めます。

6

FTDコレクタを取り外します。

 

7

コレクタ再生用アダプタ付属の六角レンチでネジを緩め、コレクタつまみ部を取り外します。

8

コレクタ再生用アダプタを取り付けます。

9

六角レンチでとめネジを締め付け、コレクタ再生用アダプタを固定します。

10

コレクタを上下逆にして取り付けます。

11

コレクタ固定ローレットネジを上下交互に数回締め付けます。

12

GC停止中の場合はGC始動後、[DET]キーを押してFTD画面を表示させ、制御モードを電圧、パワーを0%に設定した後、FTDパワーコントローラをONにします。

13

 

アルカリソース部のフィラメントの赤熱を確認しながら少しずつパワーを上げていき、薄橙色になったところで、ピンセット等で追加用の棒状アルカリソースをコイルに軽くふれさせ、少しずつ溶かしてコイル上にアルカリソースを追加していきます。

熱容量が増加しコイルが暗くなり、追加用アルカリソースがコイルにくっついてしまった場合には5〜10%程度電圧を上昇させると再度赤熱しますので不要部分を取り去って下さい。アルカリソースは追加し過ぎると分析時の感度低下の原因になりますのでコイルを薄く覆う程度(外径1.8〜2mm)を目安としてください。

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追加が終わったら、さらに電圧を5〜10%程度上昇させてコイル上のアルカリソースの形状を整えます。表面が均一になったら電圧を0%に設定し、パワーコントローラをOFFにして下さい。制御モードを電流に変更してください。

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コレクタ固定ローレットネジ2本を緩め、コレクタを取り外します。

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取り付けたのと逆の手順でコレクタ再生用アダプタとコレクタつまみ部を付け替えます。

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FTDコレクタを当たるところまで回し、取り付けます。強く締め付け過ぎるとフィラメントが断線する場合があるため、取り付けはドライバー等を用いずに手でおこなってください。

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コレクタカバーを取り付けます。

19

コレクタ固定ローレットネジを上下交互に数回締め付けます。

片方を締めたときにもう一方が緩む場合がありますので必ず複数回十分に固定できているか確認してください。このネジが緩むとアルカリソースの赤熱が弱くなり感度低下の原因になる場合があります。

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アルカリソースをなじませ、ノイズの原因となる侠雑成分を低減するために、電流値1.00pA程度に設定し、分析条件と同じ水素、Air、メイクアップガスの流量で、3〜5時間程度調整モードにしてコンディショニングしてください。

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