TOC-Vw シリーズ(湿式酸化方式)

湿式酸化方式 原理

TOC-Vwシリーズでは,3つの酸化要素を組み合わせた酸化方式を採用することで,湿式として強力な酸化能力を実現しています。
ここでは,湿式酸化方式によるTOCの測定原理とその過程を説明します。

TOC(全有機炭素)の測定

湿式酸化方式は,TC反応管内にて,"酸化剤(ペルオキソ二硫酸ナトリウム),UV照射,加熱"の3要素の組み合わせることによって強力に酸化を行います。 酸化によって発生した二酸化炭素は赤外線ガス分析部(NDIR)で検出されます。 強力な酸化と高感度NDIR検出器により検出限界0.5μg/LというTOC計として最高の高感度を実現しています。

TOC測定模式図

TOC測定(差し引き法)模式図


酸化剤(ペルオキソ二硫酸ナトリウム)を添加された試料を,TC反応管内でUV照射を行いながら加熱することで酸化を行い,二酸化炭素に変換します。 変換された二酸化炭素は冷却,除湿され,赤外線ガス分析部(NDIR)にて検出されます。 検量線式と比較することで,試料中のTC濃度を求めます。1)
さらに,酸性化した試料を通気処理することで,試料中のICを二酸化炭素に変換し,それをNDIRにて検出することでIC濃度が求めます。2)
求めたTC濃度からIC濃度を差し引くことで,TOC濃度を算出します。3)


NPOC(不揮発性有機炭素)の測定

環境水のようにTCに占めるICの量が極端に多い場合,上記の方法によりTOCの測定を行うと誤差が大きくなる可能性があります。 そこで通常は下図のようにNPOCの測定により,試料中の有機炭素を計測します。
なお,この方法はTOC測定の公的測定法(JISやASTM)などに記載されている酸性化・通気処理法(IC除去)によるTOC測定法と同じものです。

NPOC測定模式図

NPOC測定模式図

酸を少量加えた試料を通気処理することにより,試料中のICが二酸化炭素に変換されます。 これらICによる二酸化炭素を除去し,処理された試料をTC測定することによりTOCを測定します。 ICによる二酸化炭素を除去する際,POC(揮発性有機炭素)も同時に失われる可能性があるため,この方法で得られたTOCをNPOCと呼ぶことができます。

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