クロマトパック操作Q&A 波形処理




Q: 波形処理パラメータのSLOPEやWIDTHの単位や,設定値の目安について教えてください。(お問い合わせ番号0101)
A: ■ SLOPE

<ピークの傾き >
 ピーク検出感度を表わし,ピーク開始点,終了点を判別する傾きであり単位はμV/minです。 SLOPE TESTを実行すると自動的に設定しますが,ピークが適切に検出されな い場合は下記を参考に任意の値を設定してください。
 
ベースラインの変動が大きい ベースラインの変動をピークとして検出 しないように,SLOPEの値を大きめにする。
微少ピークを検出できない 自動設定値を半分程度にして,ピーク検出 感度を上げてみる
単一ピークを複数ピークに分割してしまう 自動設定値を倍程度にして ,ピーク検出感度を下げてみる。
  ■ WIDTH


< WIDTH値の設定と波形処理 >
 検出可能な最小ピーク幅を表わし,単位はsecです。検出したい最も幅の狭いピークの半値幅(ピーク50%高さのピーク幅)を設定します。 初期値は5ですが,ノイズのよ うな細かいピークまで検出してしまう場合は,より大きい値を設定してください。 また,キャピラリカラムを使用する場合はピーク幅が非常に狭いので1~2に設定して下 さい。
Q: 垂直分割している二つのピークを完全分離(ベースライン分離)したい。(お問い合わせ番号0102)
A:  ベースライン変動のしきい値であるDRIFT(μV/min)の設定により,隣接している二つのピークの処理を変更できます。 DRIFT=0にすると自動判断により,分離不十分なピ ーク 補足) は垂直分割されます。
 補足) 分離不十分なピーク間の谷間の時間幅が直前のピークの推定半値幅より狭い場合。 但し時間幅だ けでなくピーク高さなどから総合的に判断してテーリング処理することもあります。

一方,DRIFTの値を大きくすると垂直分割ではなく,完全分離(ベースライン分離)することができます。 分離不十分なピークの開始点(右図 点A)と終了点(右図 点B)を結 ぶ傾斜線より大きいDRIFT値を設定して下さい。    
 注) DRIFTを0以外に設定する場合はベースラインドリフトより少し大きめに設定してください。設定が小 さすぎると,全ピークが不完全分離ピ-クと判断されることがあります。
 


SLOPE,WIDTH,DRIFTの値を変更してもうまく波形処理されない場合は,タイムプログラムを使って,ピーク除去やテーリング区間の設定などより細やかな波形処理が可能で す。

  参考:C-R8A 取扱説明書(詳細編)第8章 8.1.6 タイムプログラム
  参考:C-R8A 取扱説明書(詳細編)第8章 8.1.5 分離不十分ピークの処理について




Q: 「スライスデータがありません」のメッセージがでて解析ができません。どうしたらいいですか?(お問い合わせ番号0103)
A: 波形処理パラメータの設定が適切ではなく,ピーク検出が細かすぎる可能性があります。 ノイズのような不必要なピークまで検出しないよう,波形 処理パラメータを変更してください(例えば,WIDTH=1 → 5 SLOPE=10 → 200と大きくする)。

参考:C-R8A 取扱説明書(基本編)第9章 9.1 波形処理・定量計算パラメータとIDテーブルの設定
    C-R7A 取扱説明書 第6章 6.1 分析ファイルのパラメータを設定する


また,オプションパラメータの[ピーク数の最大]値も初期値100から増やして(例えば500)ください。

■C-R8Aの場合
 1) SHIFTキー + PARAMキー を押したのち, ↓キー を2回押 す。
 2) (O オー )キー を押し, (↓)キー を1回押すとPARA(1,26)=と表示されるので,適当な数値を設定する。

■C-R7Aの場合
分析ファイルのオプションパラメータの編集で設定できます。
 1) 分析操作画面(Win1またはWin2)で, (2)キー,ENTERキー,(E)キー を押して分析ファイルの編集画面を開く
 2) カーソルを”オプションパラメータ”の位置に移動して (0 ゼロ )キー を押す
 3) オプションパラメータ編集画面で”ピーク数の最大”を適当な数値に設定する。

参考:C-R8A 取扱説明書(詳細編)第1章 1.8 オプションパラメータ
    C-R7A 取扱説明書 第6章 6.1 オプションパラメータを設定する


また,[ピーク数の最大]値を大きくしてもメッセージがでるようであれば,ピークを検出しない時間帯にロックをかける(分析ファイルのタイムプログラムで INTEG=OFF/ON)をすることでエラーメッセージを回避することもできます。
参考:C-R8A 取扱説明書(詳細編)第1章 1.6 タイムプログラム
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