GTS-7000

遺伝子型判定システム

GTS-7000遺伝子型判定システムでは,血液からの直接PCR増幅を可能にするAmpdirect技術と,変異を高精度に検出するフラップエンドヌクレアーゼ(FEN)により変異を高精度に検出する技術を融合し,血液検体から直接,遺伝子型判定を行うことができます。

■血液処理工程

血液(全血)を専用の溶解液で処理し,白血球からゲノムDNAを遊離させます。

■遺伝子増幅 / 遺伝子型検出工程

処理した血液を直接反応液に加え,PCR法によって目的遺伝子を増幅します。増幅された遺伝子から,FEN法によって変異の有無を検出します。

血液直接PCR技術

血液には,PCRを阻害する様々な因子が存在します。従来の方法では,阻害因子を除去するために,白血球中のゲノムDNAを精製してから,PCRを行います。しかし,DNAの抽出や精製は,複数の工程から成り,煩雑で手間のかかる作業です。特に,多検体を同時に処理する場合は,大きな負担になります。当社独自のAmpdirect®技術は,血液直接PCRを可能とする検体処理及びPCR増幅技術です。通常のPCRバッファーと異なり,阻害因子の影響を中和する成分により,白血球を破壊する操作だけで確実なPCR増幅が行えるようになります。

遺伝子型判別技術

DNA修復酵素の一種であるフラップエンドヌクレアーゼ(FEN)の特性を応用し,PCR増幅された遺伝子の型を識別するプローブと変異箇所をFENに認識させるオリゴDNAを用いて,野生型,変異型の違いを高精度に検出します。

(1)野生型と変異型の塩基を認識するプローブとオリゴDNAがPCR増幅産物に結合します。

(2)プローブとPCR増幅産物の塩基がマッチしている場合のみ,FENが認識できるプローブとオリゴDNA,PCR増幅産物の三重鎖構造が形成され,FENが,プローブのフラップ配列を切断します。

(1)野生型と変異型を検出するFRETカセットと呼ばれる分子に,FENによって切り出されたフラップ配列が結合します。

野生型フラップ配列と野生型検出用FRETカセットが結合した場合のみ,FENが蛍光色素を切断します。切り出された蛍光色素はクエンチャー色素から離れるため,蛍光を発するようになります。この反応が繰り返されることで,蛍光シグナルが増幅されます。

(変異型蛍光の増分量/野生型蛍光の増分量)から原点を通る直線の傾きを計算し,定められた範囲内にあるかどうかで遺伝子型を判定します。

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