薬物の腫瘍内分布評価
イメージング質量顕微鏡により,付加薬物を放射性同位元素でラベル化することなく,がん組織内での薬物の放出と分布を観察できます。ADCの精巧な設計のためには欠かせない手法のひとつとして期待されます。
薬剤MMAEを質量顕微鏡用スライドグラス上に塗布し,質量顕微鏡で解析しました。用量依存的にドットが増えていることがわかります。
薬剤MMAEはADCに結合している状態では質量顕微鏡により検出されないが,ADCからリリースされてフリーの状態になって,初めて検出されます。
出典:
共同リリース資料(国立研究開発法人国立がん研究センター,国立研究開発法人理化学研究所,株式会社島津製作所)
「抗体薬物複合体(ADC)のがん組織中の薬物放出・分布を可視化した画期的な方法を確立 次世代のがん治療薬 ADCの精巧な設計を可能に」
