微生物の同定

微生物の同定

菌株の特性を調べる方法として菌の形態,生化学検査,16Sまたは18S rDNA配列の解析などがありますが,これらの方法はいずれも煩雑な作業と時間を必要とし,しかも菌株のごく一面しか捉えることが出来ないという問題点がありました。
従来からの方法を補填する方法として,MALDI-TOFMSによる微生物の同定が注目されています。MALDI-TOFMSを使用すると微生物を”丸ごと”測定することが可能です。 
微生物”丸ごと”測定ではタンパク質,ペプチド,脂質などのイオンが観測されているものと考えられ,菌株が持つ各種分子を全体として捕らえる新しい分析方法です。

Fig.1に大腸菌(Escherichia coliNBRC 3972 )菌体をそのまま測定した結果を示します。菌体中に含まれるタンパク質や脂質などに由来するイオンが観測されます。

Fig.1 Escherichia coli NBRC 3972のMSスペクトル

Fig.2は様々な菌から測定したMSスペクトルを示します。菌体により,得られるMSスペクトルが異なり,本法を用いる菌分別の可能性を示します。

Fig.2 各菌株間のMSスペクトルの比較

レーザーイオン化飛行時間型質量分析装置

  • 微生物をマトリックス溶液と混ぜるだけでMS測定ができます。試料の前処理の必要ありません。
  • サンプル調製から測定までわずか3ステップ。簡単・迅速な測定準備です。
  • 測定開始からわずか2分で測定が完了します。
  • ハイスループット分析(>1,000検体/日)が可能です。
  • 試薬不要の低ランニングコスト分析を実現します。
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