LCMS-IT-TOFによる糖鎖構造解析

LCMS-IT-TOFによる糖鎖構造解析

市販研究用マウスモノクローナル抗体の分析例

糖鎖は、第3の生命鎖と呼ばれ、生体情報分子として注目されています。細胞間のシグナル伝達や分子認識など、生命現象に重要な役割を果し、癌、慢性疾患、感染症、免疫・脳・発生などの異常、老化にかかわります。
質量分析計の性能向上により、これまで時間を要していた糖鎖構造解析がハイスループットに行なえるようになりました。

市販研究用マウスモノクローナル抗体の分析例をご紹介します。
(実験・研究の流れ)
1) SDS-PAGEを行い、ゲルから抗体に相当するバンドの切り出しを行なった。
2) PNGaseFによるIn gel 消化を行なった。
3) BlotGlyco kit (住友ベークライト社)で糖鎖を精製・標識化を行なった。
4) Prominence nano/ LCMS-IT-TOF を用いる MS分析を行なった。


Fig.1にm/z696.7672、m/z769.2833、m/z850.3369、m/z930.9525のMass chromatogramを示します。

Fig.1  nano LCMS-IT-TOF mass chromatogram

Fig.2から5には図中のMass chromatogram中のイオンをプレカーサイオンとしたMS/MSスペクトルを示します。
糖鎖構造予測ソフトウエアなどの結果から推定した糖鎖構造を図中に示しました。

LCMS-IT-TOF

高速液体クロマトグラフ質量分析計

  • MSn情報を高い質量精度で得られる高速液体クロマトグラフ質量分析計(LCMS-IT-TOF)は、糖鎖分析に最適です。
  • ナノフローHPLC(Prominence nano)と専用のナノESIインターフェース(NES-100)を組合せることによって高感度の糖鎖解析を可能とします。
  • LCMS-IT-TOFの高い質量精度により、確度の高い糖鎖構造の推定が可能です。
  • ニュートラルロスサーヴェイにより、予め設定した特定のニュートラルロスの自動判定をMS2スペクトルにて行い,MS3測定を実行することが可能です。
  • 専用のソフトウェアが糖鎖の構造解析を強力に支援します。
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