ICGラベル化両親媒性ペプチドを用いた移植腫瘍の観察

ICGラベル化両親媒性ペプチドを用いた移植腫瘍の観察

7週齢のヌードマウス(BALB/c nu/nu)の右大腿部にヒトすい臓がん由来の腫瘍細胞(SUIT-2)を移植し、移植2週間後、ICGでラベル化したナノ粒子(両親媒性ポリペプチドミセル、粒径約30nm)の溶液(2μmol/L)を50μl尾静注しました。
ヌードマウスをClairvivo OPT plusにセットし、露光時間 10秒間で撮像しました。

尾静注投与24時間後、ICGラベル化ナノ粒子がEPR効果※により腫瘍組織(矢印部)に蓄積し、in vivoで腫瘍組織を蛍光観察することができました。

※ EPR効果(Enhanced permeation and retention effect)とは‥ 
腫瘍組織の新生血管は高分子や微粒子の透過性が高く、リンパ系による回収機構も未発達なため、それら物質が腫瘍組織に蓄積する現象です。


京都大学 木村俊作 先生(工学研究科)、近藤科江 先生(医学研究科)との共同研究です。

Clairvivo OPT plus

光イメージング装置Clairvivo OPT plus

生体試料を背中側からだけでなく、腹側や横からも同時に観察できます。
一回の測定でマウスなどの生体試料を様々な方向から観察し、生体内部からの微弱蛍光を確実に捉えます。多方向観察は、多面ミラー方式の採用により、短時間同時測定を実現しています。
高輝度の励起光源を使用し、短時間測定が可能です。
励起光源には、半導体レーザ(LD)や発光ダイオード(LED)を採用して、試料に対して多方向から照射しています。従来のハロゲンランプと光学バンドパスフィルタの組み合わせによる励起に比べ、高輝度の励起光照射が可能な上、蛍光画像に励起光成分が混入して発生するバックグランドを抑えた観察ができます。
長時間露光による微弱光観察も行えます。
高い検出効率を有するCCDカメラを採用しました。また、CCD素子を -70℃ に冷却することで、数分オーダの長時間積算観察も可能にしています。

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