にんにくの産地判別

ICP発光分析装置,ICP質量分析装置によるにんにくの産地判別

Table1 分析マニュアルが公開されている農産物

食品は,成育環境の違いにより無機元素組成が異なることが知られています。
無機元素組成による産地判別法が独立行政法人 農林水産消費技術センターから分析マニュアルとして公開されています。対象は,右表に示した農産物です

今回は、この分析マニュアルに沿ってにんにくの産地判別を行いました。
 ニンニクの産地判別における測定対象元素
  ICP発光分析装置:Na, Mn, Zn
  ICP質量分析装置: Li, Cu
測定結果から水分量を考慮してにんにく中の元素濃度を算出します。算出した元素濃度を以下分類関数に代入して判別します。日本産/中国産の分類関数スコアのうち,大きいほうの産地を該当産地と判別します。

Table2 市販ニンニクの判別結果

市販にんにく三種の産地判別結果を示します。
試料(1)は,分類関数(日本産)の値の方が,分類関数(中国産)より大きい値になりましたので、判定結果は日本産となりました。
残りの2種も同様に判定結果を出しています。

<参考文献>
ニンニクの原産国判別マニュアル (独立行政法人 農林水産消費安全技術センター)
http://www.famic.go.jp/technical_information/hinpyou/pdf/ninniku_manual.pdf

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