結晶多形の検討2(X線回折装置)

結晶多形の検討2(X線回折装置)

一般に同じ物質であっても結晶形が異なると溶解性が異なると言われています。結晶多形の違いで食品の口溶け感が異なったり、医薬関連では、体内での溶解性が変化するために薬効に違いを生じる場合があります。
X線回折装置を用いれば結晶多形を確認することが可能です。

図1に胃腸薬などに含まれるH2拮抗剤ラニティジンの測定例を示します。
Form1を主成分としていますが、結晶多形であるForm2 が存在するかどうかを調べるました。
Form2の特徴的な回折線(2θ=20.°付近)がはっきり認められ、Form2が存在することが明らかになりました。

ラニティジン錠剤の結晶多形測定データ

図1:ラニティジン錠剤の結晶多形測定データ

*従来の標準法(集中法)では感度が低下し,Form2の存在の有無をはっきり示すことは出来ませんでしたが,ポリキャピラリー法による測定プロファイルは,アモルファスからのピークであるハローピークと結晶部分のピークがはっきり区別でき,結晶化度の計算も正確に行うことができます。

X線回折装置

錠剤の測定において従来の集中法の測定では微小なピークの検出感度が低く,結晶系が異なる成分のピークが微小で検出が難しい状態でしたが、ポリキャピラリーレンズを使用した,ポリキャピラリー法では平均して4~5倍と大幅に検出感度が改善されます。
 

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