食品の色素として使用されているものには,合成化合物と天然化合物があり,このような分野では,高速液体クロマトグラフ(HPLC)は最も威力を発揮します。
図は水溶性タール色素33成分の多波長での一斉分析例です。このようにフォトダイオードアレイ検出器を用いれば,同時多波長分析が可能で,なおかつスペクトも得られるので,未知成分の分析・同定ががより確実になります。

水溶性タール色素の一斉分析

水溶性タール色素の一斉分析

高速液体クロマトグラフ(HPLC)

試料中の各成分の含有量を測定する機器です。分析機器の流路に液体を流しておき,試料を入れるとカラムと呼ばれる分離管の中で試料成分が分離され,検出器でその量を測定します。HPLCでは,GCに比べて気化しにくい成分や熱に弱い成分も扱えるために,測定対象となる成分や試料はとても幅広くなります。

この分析には,UV検出器またはPDA検出器付きシステム(推奨)をお使いください。