大気中のアルデヒド類の分析

大気中のアルデヒド類の分析

有害大気汚染物質(継続的に摂取される場合には人の健康を損なう恐れがある物質で,大気汚染の原因となるもの)の中に入っている大気中アルデヒド類の分析について紹介します。アルデヒド類はシックハウス症候群の原因物質として室内環境における測定が求められているほか,悪臭防止法により,工場の敷地境界線などで測定するよう義務づけられています。
ホルムアルデヒドを始めとするアルデヒド類は,2,4-ジニトロフェニルヒドラジン(DNPH)で誘導体化し分析することが多く,室内環境の分析には液体クロマトグラフ(LC)法,悪臭防止法の分析にはガスクロマトグラフ(GC)法が主に用いられます。
以下にLCによる13種のDNPH誘導体化アルデヒド/ケトン類の一斉分析例と,GCによる10種のDNPH誘導体化アルデヒド/ケトン類の一斉分析例を示します。

LCによるアルデヒド/ケトン類の分析例

LCによるアルデヒド/ケトン類の分析例

GCによる大気中のアルデヒド類の分析例

GCによる大気中のアルデヒド類の分析例

高速液体クロマトグラフ

試料中の各成分の含有量を測定する機器です。分析機器の流路に液体を流しておき,試料を入れるとカラムと呼ばれる分離管の中で試料成分が分離され,検出器でその量を測定します。HPLCでは,GCに比べて気化しにくい成分や熱に弱い成分も扱えるために,測定対象となる成分や試料はとても幅広くなります。

ガスクロマトグラフ

化学物質の定量分析に広く使用されている分離・分析機器です。分析対象成分に応じて検出器やカラム(分離管)を組み合わせて使用します。アルデヒド類の分析は、窒素化合物に対して選択性のあるFTD(熱イオン化検出器)により高感度で測定できます。

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