飛灰の全炭素量測定および元素・組成分析
飛灰の全炭素量測定および元素・組成分析
飛灰や焼却灰はシリカ,アルミナ,金属酸化物が主成分ですが,完全に燃焼していない未燃炭素が含まれています。その炭素量はTOC固体試料測定システムにより簡便かつ高精度に測定できます。また,元素・組成定量分析には,そのまま直接分析できる蛍光X線が便利です。これら2つの測定法を組み合わせると,炭素を含む元素・組成定量分析が高精度でできますので,炭素の定量が困難なEDXに有効な手法です。例として飛灰の測定結果を示します。
TOC測定手順
- サンプルを秤量する。(最大1gまで可能)
- TOC固体試料測定システムにサンプルを導入する。
- 全炭素量が得られる。(飛灰の場合,約12分)
TOCによる全炭素量測定結果

TOCと蛍光X線による,炭素を含む元素・組成分析結果(トータル100%)
(フラックスは試料成型の場合の成型助剤で,EDXでは粉末のままでも可能です)
TOC固体試料測定システム | 蛍光X線分析装置 | |
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TOC-LCSH SSM-5000A | EDX-720 エネルギー分散型 |
XRF-1800 シーケンシャル形 |
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