FTIRによる太陽電池封止材(EVAフィルム)のUV劣化評価

FTIRによる太陽電池封止材(EVAフィルム)のUV劣化評価

EVA(Ethylene-Vinyl Acetate)フィルムは太陽電池モジュールの封止材として広く用いられており、長期間にわたる厳しい設置天候環境に耐えうる対候性・長期信頼性が求められています。
ここではUV照射による耐候性試験を行い、FTIRによって評価した結果を紹介します。

<測定と結果>
EVAフィルムにキセノンランプを照射し、1回反射ATR装置を用いて赤外スペクトルを測定しました。
図1は照射時間0,2,5時間後のスペクトルを重ね書きしたものです。
照射時間の増大にともなってアセテートのC=O(1735cm-1)が減少する一方で、アルデヒド・ケトンのC=O(1716cm-1)およびO-H(3400cm-1付近)のピークの増大が確認できました(図2)。
これはUV照射によって、EVAのビニルアセテートが分解し、その過程でアルデヒドやケトン、アルコールが生成されることを示しています。

赤外分光光度計

赤外スペクトルは分子振動に基づいたパターンを与え、試料の構造情報が得られます。

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