劣化電解液中の生成物解析/LCMS-IT-TOF

劣化電解液中の生成物解析/LCMS-IT-TOF

充電済みの電池から充放電を繰り返した電池にいたるまで,様々な容量維持率をもつ電池(3~100%)から取り出された電解液について,LCMS-IT-TOFを使用して測定を実施しました。
データ処理には,ピーク抽出ソフトウェアProfiling Solution1.1を使用しました。このソフトウェアは,分析した多数のデータファイル中のピークを自動的に検出し,表にまとめます。この表を多変量解析ソフトウェアなどの統計的手法を用いて解析することにより,データ間の変動(違い)をとらえることができます。

ピークリストを作成

Profiling Solution1.1によりピークリストを作成

多変量解析を行った結果,容量維持率(3%,15%),30%,(60%,70%,85%,100%)のグループに分類することができました。

低容量維持率(3%,15%)に特徴的な成分であるm/z335.103の組成推定結果から,C10H24O8P2であることが予測されました。さらに,過去の知見より構造を予測し,MS2,MS3測定結果におけるプロダクトイオンを帰属することで,構造の確認まで行いました。

液体クロマトグラフ質量分析計 LCMS-IT-TOF

LCMS-IT-TOFは,高速液体クロマトグラフと,イオントラップ型質量分析計(IT)および飛行時間型質量分析計(TOF)を結合させた,液体クロマトグラフ質量分析装置 です。 ITによるMSn能力と,TOFによる高分解能・精密質量測定の能力を兼ね,従来型のLC/MS/MSでは不可能であったMSnにおける精密質量測定を可能にします。低分子代謝物のバイオマーカー探索にも威力を発揮します。

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