ガスクロマトグラフを用いた 水素燃料中の不純物分析

ガスクロマトグラフを用いた 水素燃料中の不純物分析

GC-2014,GC-8A,GC-2010 Plus

水素中に含まれる一酸化炭素や炭化水素などの不純物の高感度測定には,専用にカスタマイズされたガスクロマトグラフシステムが最適です。ユーザーの使用目的(対象成分,濃度など)に合わせて特注で作り上げたシステムで,一台に複数の分析ラインを搭載できるため多成分分析に適しており,あらかじめ最適な分析条件が組まれた状態で提供されます。
超高感度分析用に特殊な検出器を搭載することも可能です。

一方,バリア放電イオン化検出器(BID)を用いると,よりシンプルな装置構成で無機ガスと低級炭化水素の一斉分析が可能です。汎用性の高いシステムを要望される場合はこちらが有効です。

水素中不純物の高感度分析GCシステム構築例

ユーザーの分析対象成分と測定濃度を確認し,分析システムに搭載するカラム,検出器,バルブなどをそれぞれ選択して最適なシステムを構築します。

水素中不純物
成分名
ISO 14687-2
最大濃度[ppm]
システム例
(対象成分組み合わせ)
検出器別 検出下限値(目安)1)
1 2 3 4 PDD [ppm] FID [ppm] メタナイザー2)+ FID [ppm]
総炭化水素
(CH4換算)
2   0.01 0.1 0.1
アルゴン,窒素(Ar,N2 100     0.01    
二酸化炭素(CO2 2     0.01   0.1
一酸化炭素(CO) 0.2     0.01   0.1

1) 検出下限値はあくまで目安です。サンプルの性状や分析条件により変わります。
2) メタナイザーは,COとCO2を触媒反応でCH4に還元する装置です。CH4に変えることでFIDによる検出が可能になります。

CH4, CO, CO2, non-CH4(CH4以外の炭化水素)の一斉分析例

CO, CO2, CH4はメタナイザー+FIDで測定
non-CH4はFIDで測定

Ar, N2の分析例

PDDで測定

CO, CO2の高感度分析例

メタナイザー+FIDで測定

ガスクロマトグラフ

試料中の各成分の含有量を測定する分析装置です。試料溶液は,注入部においてガスの流れに乗せられ,カラムと呼ばれる分離管に運ばれます(ヘリウムや窒素などをキャリアガスとして使用)。 カラムの中では各成分が分離されます。 カラムから出てきた成分は,検出器でその量が測定されます。未知濃度の試料を測定する際には,既知濃度の標準試料も注入して,ピークの保持時間(出現時間)や面積を,標準試料のそれと比較して濃度計算を行います。

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