界面活性剤の構造解析/TOFMS

界面活性剤の構造解析/TOFMS

各種工業材料の構造解析法の一つとしてMALDI-TOFMSが広く用いられています。MS分析によってポリマーの繰返し単位の質量や両末端残基に関する情報が,MS/MS分析によってさらに部分構造に関する情報を得ることができます。
ノニオン系界面活性剤ポリエチレンオキサイド(PEO)セチルエーテルの分析例をご紹介します。

MSスペクトル(図1)から,PEOの繰返し単位の質量に相当する44Daは確認できますが,両末端質量の合計は確定出来ません。通常は,1H-NMR,IRスペクトルなどと合わせて解析しますが,高エネルギーCID法を用いたMS/MS分析を試みました。Fig.2にm/z705をプリカーサーイオンとしたMS/MSスペクトルを示しました。末端アルキル基由来の14Da間隔のピーク群(△)とC16H34が脱離したプロダクトイオンが確認出来ました。

高エネルギーCIDによるMALDI-MS/MS分析は,構造に関する情報が得られ構造解析に有効であることが分かります。
(分析事例ご提供:(株)東レリサーチセンター 佐藤信之様,田口嘉彦様)

図1 ポリエチレンオキサイド(PEO)セチルエーテルのマススペクトル

図2 m/z 705をプリカーサーイオンとしたMS/MSスペクトル


 

レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計

MALDI-TOFMS AXIMA Performanceは高エネルギーCIDを搭載したTOF-TOFタイプのMALDI-TOFMSです。 MS分析によるポリマーの繰返し単位の質量や両末端残基に関する情報に加えて,高エネルギー衝突誘起解離(CID)を活用したMS/MS分析により部分構造に関する情報を得ることができます。

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