MSイメージングによるラット腎臓横断面解析

MSイメージングによるラット腎臓横断面解析

質量分析装置を用いて,病理組織切片上にある生体分子や代謝物の局在を可視化するMSイメージング法は,疾病の診断や予後管理などに重要な情報を提供する技術として注目されています。

ラット腎臓横断面の凍結組織切片を試料としてペプチド・タンパク質に対するMSイメージングの例です。
ラット腎臓の凍結組織切片を導電性スライドガラスに載せて,マトリックス塗布を行い、極微量スポットのためのケミカルプリンタCHIP-1000を使って,シナピン酸マトリックス溶液を中心間距離200μm間隔で300pLずつ繰り返し切片に分注し,MALDI-TOFMS測定を行い,BioMapでMSイメージ像を作成しました。

凍結切片のMSスペクトル

重ね合わせによる複数のMSイメージ表示

極微量マトリックスの安定した分注が可能なケミカルプリンタCHIP-1000と高感度MS/MS解析の可能なMALDI-TOFMS(AXIMA Performance,AXIMA Resonance)を用いることで,単なるイメージングのみでなく,プロファイリングから成分の推測・同定が可能となります。

MSイメージングシステム

ケミカルプリンタCHIP-1000は,極微量の酵素/マトリックス試薬等を均一にスポットすることを可能にし,MSイメージング技術に欠かすことができない前処理ツールです。当社独自の前処理方法の開発により,ホルマリン固定パラフィン包埋組織切片からの解析も実施することが可能です。ケミカルプリンタとMALDI-TOFMSとを用いた組織MALDI-MS解析法は生体内における代謝産物の変動解析や疾患バイオマーカー探索において有用です。

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