ブレーキ用摩擦材の圧縮試験

自動車等に装着される摩擦ブレーキは,安全を確保する上で欠かすことの出来ない装置です。 この摩擦ブレーキの原理は固体間の摩擦を利用して制動を行ないますが,その制動性能向上のため,原材料を改良するなどの研究開発が行われています。
ブレーキ用摩擦材の特性を見るための一つの評価として,平面圧子を用いて圧縮試験を行い,試験力と変位の関係を測定しました。

良品、不良品とされるブレーキ用摩擦材の圧縮試験結果です。
圧縮試験結果と試験して得られた「試験力-変位グラフ」を示します。
不良品は良品に比べ変位が大きく、やわらかいことがわかります。

負荷の模式図

圧力試験結果

試験力-変位グラフ

MCT

微小圧縮試験機

島津微小圧縮試験機MCTシリーズは、ダイヤモンド圧盤で試料に負荷を与え、試験力と圧縮変位の関係を、リアルタイムに測定する試験機です。各種微小部品、紛体加工品での微小粒子、あるいは新素材関連の微細繊維の1粒1粒の強度評価が可能です。 特別システムとして、圧縮中の観察、圧縮時の抵抗測定、高温状態(max250℃)での測定などのシステムを用意しています。