実データによる制御により,実際の動きに近い耐久評価が容易に行えます

自動車のステアリングは高い耐久性が要求される重要部品です。ドライバーの腕力にも大きな差があるため,多くの車にはパワーアシスト機構が負荷されて複雑な構造となっています。一方で,高級車やスポーツタイプ車では,プレミアム感を高めた操作感を実現できる仕様が要求されており,多様化する新しい要求について,人による評価だけでなく数値化する要求も高まっています。本システムは3つのアクチェータに高精度制御が可能な4830形制御装置を組み合わせることで,実態に近い条件での耐久試験を簡単に行う事が可能です。

システムの外観

システムの外観

1によりハンドルの回転力を加え,2 3でタイヤから発生する反力を発生させて,ステアリング機構部の耐久試験を行います。

1の回転角度に応じた2 3の反力を実車から取得して使用します。

評価内容

  • ■ ハンドルを左右に100万回以上動かす耐久試験
  • ■ ハンドルを左または右へ過負荷を加える耐久試験
  • ■ プレミアム感の数値化( 1の回転トルクと角度,各回転点での2 3の試験力)