キャピラリガスクロマトグラフ:GC-2010

北京にある中国农业科学院(中国農業科学院)は,広大な敷地内に農業関係の研究所,重点実験室,品質検査センター等が集約する公的な研究機関です。今回,中国农业科学院内にある蔬菜花卉研究所のガスクロマトグラフユーザであるLin Huan様にインタビューをさせていただきました。

今回のCustomer

Mr. Lin Huan
In charge of the organic compounds testing lab
Institute of Vegetables and Flowers, Chinese Academy of Agricultural Sciences

※掲載内容(所属団体,役職名等)は取材時のものです。

中国农业科学院蔬菜花卉研究所様 Webサイト

インタビュー

こちらで取り組まれておられるお仕事についてお聞かせください。

野菜・果実のモニタリング,農薬のリスク評価,基準の作成に取り組んでいます。

野菜・果実のモニタリングとはどのようなことをされておられるのでしょうか?

具体的には,中国全土の特定の地域を選定し,その地域の野菜・果実の残留農薬を分析することにより状況を把握しています。

そのようなモニタリング等の用途で弊社の分析装置をご使用くださっておられるのですね。

その通りです。島津製作所のGC,GC-MSを使用しています。

弊社のGCとGC-MSをどのようにご使用されておられますか?

前処理後の野菜・果物サンプルをGC-MSによりスクリーニングを行ない,その後,有機塩素系農薬,有機リン系農薬の定量が必要な場合にGCにより正確な定量を行っています。

GC,GC-MSはどのような構成でご使用されておられますか?

GCに関しましては,GC-2010,検出器はECDおよびFPDです。
GCMSはGCMS-TQ8040およびGCMS-QP2010 Plusを使用しています。

数あるGCメーカーの中で弊社のGC-2010(検出器:ECD・FPD)をお選びいただいた理由をお聞かせください。

以前,他社のGCを使用していましたが故障が多く,対応も遅かったのです。一方,島津製のGCは基本スペックが高く,さらにアフターサービスも良いので島津のGC-2010を選びました。

GC-2010は順調に稼働し,お役に立っていますでしょうか?また,期待どおりの結果が得られていますでしょうか?

ECDに関しては感度がすばらしい。私の部署では,有機塩素系農薬,ピレスロイド系農薬を0.050mg/kg~0.50mg/kgの範囲で測定する必要があるのですが,問題なく測定でき,定量精度もすばらしい。一方,FPDは感度がよく,何より扱い易い,さらにランニングコストも低い。FPDに関しては経験の少ないオペレータでも問題なく扱えています。更に,GCsolutionによりGCを制御しており,ソフトウェアの操作性もすばらしいです。

GC-2010に関して,改善点や,ご希望等はございますでしょうか?

ECDに関しては耐久性を改善して欲しいです。FPDに関しては操作性・感度・ランニングコストのいずれも申し分ないので特にありません。

将来的にGCについてこういうものを作って欲しいと思われるものはございますか?

この部屋の隣で野菜の残留農薬を分析するための前処理等を行っています。私達は一年間に3000検体程度のサンプルを分析しますので,前処理に多くの時間と労力を費やしています。また,高いスキルも求められています。技術的に難しいとは思いますが,前処理が簡単に済む,GCおよび検出器を開発してほしいですね。また,操作も更に簡単なものを希望します。

島津の技術や製品,サポートについて,ご意見ご要望をお聞かせください。

故障等があると敏速に対応していただき,技術的なサポートにも的確に対応していただいています。要望として私には直接関係ありませんが・・・この研究所が位置する北京のような大都市では,手厚いサポートを受けられるのに対し,地方ではまだ十分にサポート体制が整備しきれていないといった話も聞きます。もしそうであれば,そういった点の改善に注力していくべきではないでしょうか。

お忙しい所,ありがとうございました。ご指摘いただきましたECDの耐久性の向上,更なる操作性の向上,サポート体制の強化等につきましては,社内に持ち帰りまして,今後の製品およびサービスの向上にできる限り反映させていただきます。本日は貴重なご意見たいへんありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

インタビュアコメント

ガスクロマトグラフ検出器の1つであるエレクトロンキャプチャ検出器(ECD)は有機塩素系農薬の分析,水道水や排水中のハロゲン類有害物質の分析,PCBの分析等に使用される高感度な検出器です。
今回訪問の中国农业科学院をはじめ,ECDは中国においても数多く使用されています。

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