LDTD®イオンソース
LCMS-8050/8060用オプション
優れた設計デザインが
レーザーダイオード熱脱離と
APCIを組み合わせたイオン化を
速やかに行います。
LDTD®イオン源はPhytronix Technologies Inc.の製品となります。
Laser Diode Thermal Desorption (LDTD)®イオン源は質量分析装置の直接イオン源として、極めて優れたハイスループット性能をユーザーに提供します。この革新的な技術は 1サンプルあたり、4秒以下での超高速分析を実現します。LDTDイオン源( US Patent 7,321,116 Phytronox Technologies Inc.) を搭載した LCMS-8060システムは、医薬、臨床、食の安全などのさまざまな分野において、スクリーニングと確認試験を両立するソリューションを提供します。
LC-MSと違って、LDTDは移動相を使用せずに分析を行うことで、測定時におけるバックグラウンドの低減に成功しています。また試料は気相中でニュートラルな分子としてレーザダイオードによる加熱・脱離が行われます。これらの分子種はコロナ放電によるAPCIによってイオン化されます。この熱脱離プロセスは、非常に短い時間で分子イオンを生成します。
基本的な特長
LDTDイオン源
- 質量分析装置への簡単な接続
- APCIによる両極性(正/負)モードでの分析
- 10枚のLazWellプレートに対応(960サンプル)
- キャリーオーバーのないダイレクトな試料導入
- マトリクスや移動相を必要としない
- 20Wのレーザー出力
LCMS-8050/8060との組み合わせ
- LDTDを接続したままLCMSとして使用可能
- ESI, DUIS, APCIモードによるLCMS分析に対応
LazWell-プレート(専用プレート)
- 96ウェルに対応 (LDTD-960システムで使用)
- バーコード管理されたサンプル
- 低容量に対応(2-10 µL)
- LazWellプレートは品質管理された環境下にて作成
- 一般的な分注装置との併用も可能
一連の分析ワークフローに対応したソフトウェア
- 簡単なインストール手順
- LabSolutionsソフトウェアによるバッチ分析
- サンプル認証を行うバーコードリーダー
使いやすいソフトウェア
LDTDコントロールソフトウェアで作成したレーザーパターンをLabSolutionsソフトウェア上のバッチファイル作成時に指定できます。簡単な操作でバッチ分析の設定が行えます。
LC-MSとLDTD-MSの切替
LDTDイオン源を接続したまま、LC-MSとLDTD-MSを切り替えて使用できます。
ここではPain managementシステムの対象成分である標準品混合溶液に対して、LCMS-8060によるESI分析およびLDTD-MSによるAPCI分析を行いました。
唾液中の薬物スクリーニング
LDTD-MS/MSは超高速定量分析を可能とします。ここでは唾液中の6種類の薬物に対して、LCMS-8060による分析を行いました(7.5秒/サンプル)。
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