加熱脱離GCMSシステム(Thermal Desorption System)
本システムは,捕集管捕集法でサンプリングされた試料(固体吸着)を,加熱脱離-GCMS分析(サーマルディソープションオートサンプラ+ガスクロマトグラフ質量分析)を行うものです。
室内空気汚染物質測定(シックハウス症候群対象化学物質),アウトガス分析,クリーンルームエア分析,香気成分分析,環境分析システム,など微量揮発性成分の測定に適したシステムです。
室内空気汚染物質測定(シックハウス症候群対象化学物質),アウトガス分析,クリーンルームエア分析,香気成分分析,環境分析システム,など微量揮発性成分の測定に適したシステムです。
加熱脱離の原理
事前に,捕集管(サンプルチューブ)の一方をポンプで吸引することで大気中の成分を捕集管に捕集しておきます。
- サーマルディソープションユニットに捕集管をセットし不活性なキャリアガスを流します。
- 捕集管を加熱して,揮発性成分を抽出します。
- 抽出された揮発成分は,コールドトラップで冷却されバンド幅を小さくしてから(実際にはバックフラッシュで)分離カラムへ導入されます。
システム特長
高沸点化合物の吸着を抑制
サーマルディソープションユニットから GCMS-QP2010 へのトランスファーラインを最短にしたため,高沸点成分の吸着が起こりにくくなっています。
GCMSsolutionとの連動
サーマルディソープションユニットはGCMSsolutionのバッチ処理と連動して動作するため,連続分析の途中で条件を変更しながら自動運転を行うことが可能です。
電子フローコントロール
キャリアガス制御はAFC(Advanced Flow Control)を用いているため,GCMSsolutionから流量やスプリット比などが設定でき,再現性よく測定可能です。
電子冷却&電気駆動
高性能ペルチェ冷却方式のコールドトラップを採用し,(室温マイナス50)℃までの温度設定が行えるため高揮発性化合物のトラップを容易にします。 液体窒素などの冷媒方式に比べて手間とランニングコストを削減します。 また,駆動部は全て電動式です。
測定成分
測定対象成分は,トルエン,エチルベンゼン,キシレン,スチレン,p-ジクロロベンゼン,ノナナール,テトラデカンを含む C4~C36相当の物質です。
仕様
| 測定濃度範囲 | 捕集管上で0.1ng~10,000ng相当 (ただし同時測定可能なものは濃度差3桁以内) |
| 捕集管 | 1/4'O.D. × 90mm TenaxTA® |
| 捕集管加熱/パージ | 80~400℃(1℃step),21~150mL/min(1mLstep) |
| ライン保温温度 | 80~350℃(1℃step) |
| コールドトラップ | 最大冷却 (室温-50)℃(1℃step),加熱 80~350℃(1℃step) |
| キャリアガス | 高純度ヘリウム:5~900kPa,キャリアガスまたは乾燥空気:2~300kPa |
| ソフトウェア | TDU制御ソフト,GCMSsolution (Ver.2.4以降) と連動して動作 |
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| 補足キーワード:加熱脱着,サーマル・ディソープション |


