AOC-5000 Plus
固相マイクロ抽出(SPME)前処理の自動化が可能なオートインジェクタ

AOC-5000 Plusは,SPMEを用いる一連の操作を自動化し,前処理の簡便化と効率化を実現するオートインジェクタです。

固相マイクロ抽出法(SPME:Solid Phase Micro Extraction)は,その手法が発表されて以来,環境,食品,香料など幅広い分野で使用されるようになってきました。 SPMEは煩雑な前処理の手間を省くだけでなく,原則として溶媒を使用しないため,環境にやさしい前処理方法です。
SPMEでは,液相がコーティングされた石英製のSPMEファイバーをサンプルのヘッドスペース部分またはサンプルに直接接触させることによって,目的成分を吸着し抽出します。 抽出後,ファイバーはガスクロマトグラフィーの注入口に挿入,加熱され,目的成分は液相から脱着しキャピラリカラムに導入されます。
AOC-5000Plus動作
AOC-5000 Plusを使用すれば,SPMEファイバーのコンディショニング,吸着,脱着などのSPMEに必要な一連の動作を最適な条件で自動化することができます。(右図)
また,抽出前や抽出中にサンプルを攪拌したり加熱することができますので,特に気相に移行しにくい中揮発性物質を抽出する場合,抽出時間を大幅に短縮することができます。 抽出時には,SPMEファイバーの下降位置を変えることによってヘッドスペースまたは液相からの抽出ができます。 加熱脱着後,SPMEファイバーはファイバーベイクアウトで加熱しながら不活性ガスでパージしコンディショニングすることができます。

特徴

SPMEの自動化が可能
煩雑なSPME試料導入を完全自動化し,多検体処理を実現しました。これにより処理検体数が飛躍的に向上します。

ファイバー下降位置 ファイバーの下降位置調節可能
サンプルのヘッドスペース部分またはサンプルに直接接触させての目的物質吸着が可能です。(右図)

抽出時のサンプル攪拌・加熱が可能
気相に移行しにくい農薬などの中揮発性物質の抽出時間を大幅短縮可能です。
攪拌スピード 250~750rpm,最大加熱温度 200℃

シリンジオンリー設計
デッドボリュームや吸着の原因になり易いサンプルループ,トランスファーラインおよびスイッチングバルブは使用していませんのでトラブルから解放されます。
SPMEによるカビ臭成分のクロマトグラム(1ng/L)
カビ臭成分の測定データ
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