IRsolution オプションソフトウェア
FTIR制御ソフトウェア IRsolution には,以下のオプションソフトウェアが用意されています。これらのオプションソフトウェアを加えることで,IRsolutionの利用分野が更に拡がります。
1. PLS定量プログラム
PLS法で求めた回帰式に対する解析が行えます。
PLS定量プログラムには,PLS1,PLS2法が用意されており,入力値対計算値,PRESS値対PLS因子,ローディングベクトル,スコア-値などの表示が可能です。
* | PLS(Partial Least Squares)定量法は,ケモメトリックスの1つの手法で,重回帰分析法と同様に多成分同時定量法として広く使われています。 |
* | 本オプションソフトウェアは,IRsolution V.1.04以降に対応しています。 |
2. マッピングプログラムAIM-MAP
島津赤外顕微鏡 AIM-8800の顕微鏡画像をキャプチャして合成することにより,広い領域の可視画像を作成します。
合成された可視画像上でマッピングする範囲,測定間隔,バックグラウンド位置などのマッピングパラメータを設定することが可能です。 ランダム(測定したい位置を複数点記憶しておくとそれらを自動で測定する機能),ライン,エリアマッピングができます。また,一般的な透過・反射モードでのマッピングのほかに顕微ATRマッピング測定も可能です(ATR対物鏡はオプションです)。
得られたマッピングデータからスペクトルの抽出,特定のピークによる官能基マップの計算などができます。また,データは3次元(鳥瞰図),等高線,スペクトルの重ね描きで表示することができます。
* | 本オプションソフトウェアは,IRsolution V.1.10以降に対応しています。 |
3. 波形分離プログラム(カーブフィッティングプログラム)
通常,赤外スペクトルの吸収帯は幾つかのピークが重なり合って構成されていますが,波形分離プログラムを用いることにより,吸収帯を個別のピークに分離することが可能です。
水素結合を受けたピークの分離や吸収帯に隠れている官能基のピークの確認などができます。
分離に用いる波形として,Gaussian,Lorentzian,Gaussian+Lorentzianなど6種類が用意されており,吸収帯のピーク形状に応じて適切な波形の選択が可能です。分離された個別のピークと同時にそれらを合成したスペクトルが表示されますので,波形分離の精度が確認できます。
* | 本オプションソフトウェアは,IRsolution V.1.04以降に対応しています。 |
News / Events
-
フーリエ変換赤外分光光度計 IRSpirit-Xシリーズを発売
IRSpirit-Xシリーズは非常にコンパクトなFT-IR分光光度計で島津製作所や他のメーカーの付属品と一緒に使用できます。IR Pilotソフトウェアが付属し、パラメータ設定を必要とせずにすぐに使用できる23個のアプリケーションを提供します。高感度である IRSpirit-TX 、手頃な価格の IRSpirit-LX、耐湿設計による高い信頼性を持つIRSpirit-ZX から選択できます。
-
卓上X線CTシステム XSeeker 8000、赤外ラマン顕微鏡 AIRsightがグッドデザイン賞を受賞
島津製作所の卓上X線CTシステム XSeeker 8000、赤外ラマン顕微鏡 AIRsightが、2023年度グッドデザイン賞を受賞しました。ユーザーのワークフローの課題や社会問題に対応したソリューションを提供するデザインが高く評価されました。
-
FTIR技術情報誌 FTIR TALK LETTER Vol.41を発行しました
-
マイクロプラスチック自動前処理装置 MAP-100を発売
マイクロプラスチック自動前処理装置 MAP-100は、環境表層水の試料からマイクロプラスチックを抽出するための代表的な前処理法を自動化し、“省力化”、“再現性”、“安全性”を実現する自動前処理装置です。
-
FTIR技術情報誌 FTIR TALK LETTER Vol.40を発行しました