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分析機器トップサポート(旧)環境ホルモン可能性物質分析情報分析のQ&A

 *本情報は1998年段階の旧情報です。過去のライブラリとして掲載しています。

  1. 環境ホルモン可能性物質分析に関する一般的な質問

  2. 環境ホルモン可能性物質全般の分析法に関する質問

  3. 前処理法に関する質問

  4. アルキルフェノールの分析に関する質問

  5. ビスフェノールAの分析に関する質問

  6. フタル酸エステル類の分析に関する質問

  7. エストラジオールの分析に関する質問

    1. β-エストラジオールを測定するときに使われる,ELISAはどのような分析方法ですか?
    ELISAはEnzyme-linked immunosorbent Assayの略で,原理は抗原抗体反応を利用し,酵素活性の変化を測定する手法です。 ここでは抗エストラジオール抗体固定化マイクロプレートに試料を加え反応させます。その後エストラジオール標識酵素と発色基質を加えて,濃度を測定します。 試薬メーカーからエストラジオール測定キットが市販されています。

    2. β-エストラジオールを測定する方法としてELISA法とGC-MS法とがありますが,どのように使い分けるのですか?
    環境中濃度測定に環境庁,建設省はELISA法を用いていました。 しかし,エストラジオール抗体に反応する別物質の存在があり,環境中濃度が高くなる傾向があります。 そこでGCMS特にNCIを用いる方法に変わりつつあります。

    3. β-エストラジオール分析はBSTFAでのTMSでもできるとのことでした。 その操作法は,tBDMS誘導体化の部分を「BSTFA添加後,40℃で60分間放置後,窒素により蒸発乾固させ,ウンデカン100μLを加える。」でよいですか? またGCMSで測定する場合の,測定イオンはどうなりますか?
    β-エストラジオールの誘導体化ですが,基本的にはおたずねいただいた方法で充分です。 ただ最後ウンデカンでメスアップしていますが,これは他の溶剤(酢酸エチル,ヘキサン,ジクロロメタン等)の方が良いと思います。 ジメチル-t-ブチルシリル化を使う理由はM+はほとんど出ませんが,M-ブチルのイオンが比較的大きなピークとし検出され,この結果SIMの感度高上が期待できるためです。 しかし,TMS-エストラジオールでもかなりのピーク強度が得られるため,この方法を推奨しています。 またSIMに用いる質量(質量電荷比)ですが,M+である416とフラグメントイオン285を用いる事が出来ます。

    4. HPLCで内分泌撹乱物質の影響による男性,女性ホルモン動態を調査する予定です。 エストロゲン分析のページで,「抱合体の分解」とありますが,これは,硫酸抱合体のことですか? また,具体的にはどのような方法で測るのでしょうか?
    ステロイドにはいろいろなタイプのものがあります。 その中にステロイドとある種の化合物が結合したものがあり,そのひとつに硫酸抱合体があります。 今回の環境庁の試験法では抱合体も対象に入れ,あえて抱合体をはずし,総エストラジオールとしています。 環境中にはエストラジオールそのものと,抱合体が共存しています。 しかし,下水処理等を行なうと抱合体が外れてしまうと言われています。 抱合体そのままをGCMSで測定する事は難しく,そのために外していると言った方が良いと思います。 抱合体のまま測定する場合はHPLC法と考えられますが,環境庁は微量,極微量のエストラジオールを測定する方法を検討しています。ELISA法は環境中濃度測定では,エストラジオール以外の共存物質も合計した状態となり,あまり適切な方法ではないとは思っています。 しかしGCMSのEi法では限界に近い状態で,NCi法,LCMS法等を検討しています。 HPLCでは感度,選択性の点で問題が生じるのではと考えています。

  8. その他の物質の分析に関する質問